« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

マイクル・クライトン「恐怖の存在」

ダン・ブラウンの「デセプション・ポイント」に触発されて、久々にマイクル・クライトン。
いやあ~なんか、真打登場って感じ。マイクル・クライトンは常に時代を先取りしてるな。

環境保護に多額の寄付をしている富裕な慈善家が、謎の言葉を残して事故死する。
残された秘書たちは、彼の残した言葉と、彼の真意を知るという謎の男とともに、事件の真相を探るのだが…。
テーマはずばり、「地球温暖化」。
実はこの間、「地球温暖化は嘘だ」みたいな本をみかけたんだよね。で、「環境保護には必ずこういうアンチな類のやつらが出て来るんだよ」と思って、全然相手にしていなかった私。
反省します。
地球温暖化って、いま世界的な問題になっているけれど、本当に二酸化炭素の増大が原因で気温が上昇したり、氷河が溶けて海面が上昇したりしているのか、詳しいデータを知る人は意外に少ない。
みんなが言っているからそれを鵜呑みにしてしまっているが、この本を読むと、そうやって「世間の常識」とやらを鵜呑みにするのがどれだけ危険なことかよくわかる。
「でも実際東京の気温はすごい上昇してんじゃん」と思うのだが、それは「ヒートアイランド現象」であって、世界中で問題視されている「温室効果」による温暖化とはまったく別ものなんだね。
ちなみに、この間NHKでやっていたが、東京で一番気温が低いのは、なんと、銀座のど真ん中、有楽町マリオンの前なのだそうだ。
理由は、海からの風がメインストリート沿いにさえぎられることなく吹いてくるから。
要するに、私たちは「思い込み」という目くらましの中で生活しているってことだ。
この「恐怖の存在」という本で強調されているのは、地球温暖化はウソっぱち、とかいうことではなく、事実をありのままに受け止めて、なおかつ環境にとって最善の道を考えよう、ということなのだと思う。
まあこれの主張があまりにもしつこくて、環境テロとかの話はどっかへ行ってしまった感はあるが、目のつけどころはさすがクライトンというところだろう。
唯一の不満は、主人公の男がめちゃくちゃアホっぽいこと。
まあ読者の知識レベルに合わせたんだろうけどさ。もうちょっと魅力的にしてくれてもよかったんじゃないの?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

手続き嫌い

いろいろいろいろ手続きしなくちゃいけないもんがあって面倒くさい。
まずは、自動車保険。
今まで親戚で保険の外交をやっている叔母さんにお願いしていたので、日曜日にうちに叔母さんが来たときにお金だけ渡してそれで済んでいたのだが、叔母さんが定年退職してしまったため、通常の手続きを踏まなくちゃならなくなった。
くっ…こんなことなら、マツダの担当者に頼んだままにしとけばよかったかも。
とにかく、平日九時五時しか話が通らないので、仕事中にぬけて携帯電話で保険会社に電話。
えらい待たされた挙句、結局担当者からの折り返しの電話を待つしかないという。
つっても平日九時五時なので、仕方なく会社の電話番号を教えた。
仕事中に保険のやりとりとか、してもいいもんかね。
ま、仕方ないか。
うちの母親が、「車は維持費が高くつくから、早く売っちゃって、必要なときだけレンタルにすれば?」と知ったようなことを言うのですが。
今の車がダメになったら、そうしてもいいですか?
つうか、来年車検なんだよ。
車検に通すなら、あと二年は持ってないと勿体無いよねえ。

年末調整も、とうとう今日用紙が配られたしなあ…。
あれの書き方を毎年悩む。
保険のところをどこまで細かく書けばいいのか、よくわからん。
でも今まで苦情が来たこともないので、いい加減でも大丈夫なのかね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

美容院

今日は美容院へ行ってきた。
いつもは予約なしで行くのだが、前回「予約を入れてください」と言われたので、ちゃんと入れてみた。
だが、予約した意味あったのか?
行ったらいきなり10分ぐらい放置されたし。
途中も何回も放置されて、パーマ中は席も鏡の前から移動させられて、なんか変なカウンターみたいなところに連れて行かれた。
要するに混んでいたってことなんだろうどさ。
でも、今回担当してくれた女の人はけっこう良かったので、次はちゃんと指名してあげよう。

ところで、昨日ランチを食べたお店で、ブログのネタにしようと思った出来事があったんだった。
私の隣の席にカップルが座って、女の方は天然というか、もったりしたしゃべり方をする女だった。男の方はまあふつう。
そんで、話題がどうやら、女が最近占い師に見てもらった、という話だったのだが。
女「それでね、私は三十分くらいで終わっちゃったの。悪いことは何もないんからなんだって」
男「ふ~ん」
女「でね、守護霊さまがいるんだけど、それがね、将来旦那さんになる人のお母さんなんだって」
男「…ふ~ん」
女「義理のお母さんが守護霊の人って、すごく珍しいことなんだって。それっていいことなんだって」
男「………ふ~ん」
女「それでね…」
男「あっ、これさあ」
雑誌を見せてあからさまに話題を変える男。
いやあさあ。
別に男の方の味方をするわけじゃないけど、まだ二十代前半という感じのカップルだったので、いきなり「将来の旦那さん」ネタはマズいでしょ。
いい加減な気持ちで付き合ってるんじゃないとしても、そこでいきなり「将来の旦那さんって俺のこと?」と言えるほど、男の方も大人じゃなかったし。
天然もいいけど、ほどほどにな。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ダブルボケ

やっちまった…。またやっちまったよ…。
先週のリベンジ!と、今度こそチケットを取ろうと、チケットぴあまで足を運んだのだが、

今日じゃなくて明日からだった!

…またやっちまったよ…。
ちゃんと送られてきたはがきを見ろという話なんだけどさ。
でも、先行予約が土曜日で、一般販売が日曜日からってふつう思わないよね?
それとも私が知らないだけで、それが常識?
つうか、私、本当に行きたいんだろうか。自信がなくなってきた。
もしくは、虫の知らせかな。行くなという。行くと何か不吉なことが起きるぞ、という。
そういう場合、私はわりと成り行きに任せるというか、運命に逆らわずにあっさりあきらめることにしているのだが、今回のこれはあきらめきれないなあ…。
とりあえず、明日電話してみて、取れなかったらあきらめよう。

今日は、お気に入りのイタリアンでランチ→本屋で立ち読み+新刊二冊購入という、いつもの土曜日パターン。
でも立ち読みしすぎて貧血起こしそうになった。
帰りに「糖分を取らないとまずい…」と、コーラを買ったのだが、コーラってこんなに甘かったっけ?
しかもぬるくてマズい。飲んだけどさ。
買った新刊も、なんだか期待はずれ…楽しみにしていただけに、期待が大きすぎたのかもな。
あ~あ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

朝の風景

毎朝私は、同じ駅の同じホームの同じ電車の同じドアの同じ席に座って、通勤している。
そうなると、大体周囲の顔ぶれも同じなのだが、最近よく鉢合わせする親子連れがいる。
この親子がなんていうか、「うぜえ」。
まず、声がデカい。
「○○くん、さむいい~?」
「さむいよ~さむいよ~」
ここんとこ毎日、こんな会話を交わしている。
子供はたぶん五、六才の男の子だと思うのだが、制服らしい薄手のポロシャツの上にブレザーという服装。ポロシャツはどうも半袖っぽいので、それじゃあこの季節は寒いに決まっている。
別に母親が冷たいとかいうわけじゃないらしく、母親は自分が来ているジャケットを脱いで子供に着せて、抱きしめたりしている。
つうかさ。毎朝毎朝そんなことやってんなら、なんで子供に上着でも着せてこないわけ?
理解できんよ。
一度なんか、携帯用の小さい折りたたみ椅子まで持ってきて、ホームで電車を待っている間、子供を座らせてんの。
ラッシュの時間帯に邪魔だっつーの。
とにかく、基本的にはべたべたべたべたしている親子なのだが、たまに母親の機嫌が悪いときがあって、「○○くん、も~はやくして~。なにやってんのよ~も~」と子供を引きずっている。
そうなると当然子供も機嫌が悪く、グズグズやっている。
「喉かわいた~」「んも~ジュースっ?ジュースでいいのっ?買ってくるから待ってなさい!」「やだあ~一緒にいくう~」
あ~、鬱陶しーっつーの!

なんかね。あの親子連れを見ていると、吉田戦車のとある4コママンガを思い出す。
ライオンの父と子が崖っぷちで、「ライオンの父親は子供を崖に突き落とすんだよ」「え~パパ、そんなことしないよねえ?」「ふふふ、ほらっ、突き落としちゃうぞ!」「やめてえ~うふふ」とかやっていると、母ライオンがやってきて「あ~あんたらは鬱陶しい!」と二人を崖に突き落とす、というやつ。
もちろん、私が母ライオンです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

真保裕一「灰色の北壁」

純粋なミステリではなくて登山ものだが、登山ものって意外と外れがないので読んでみた。
一作目の「黒部の羆」は、三人称と一人称が入り混じっていて、なんか読みづらいなあと思っていたのだが、最後に「そういうことか!」と納得。
登山ミステリのような趣向だった。
表題作の「灰色の北壁」は、表題だけあって一番面白かった。
一番リアルというか、登山する人間の心理を丁寧に描いているという感じがする。
不可能といわれた山の北壁を制覇した二人の男。だが本当に二人とも登頂したのか、という疑惑が持ち上がる。
沢木耕太郎の「凍」を読んだから、というわけではないのだが、この二人の心理が非常によくわかる。
登頂したと嘘をつくことは、登山家にとってまったく何の意味もない。他の誰でもない、自分の満足のために登るのだから。
決してハッピーエンドではないのだが、登山家としての矜持が感じられる終わり方になっているのがいい。
最後の「雪の慰霊碑」はちょっと消化不良気味。
息子を山で亡くした父親が、息子の三回忌に同じ山に登ろうとするというお話。
周囲のあわてぶりと、本人の動機とが、いまいち噛みあっていない。
最後も、なんとなく後味を良くしすぎのきらいがあるし。

登山小説で有名なのは新田次郎らしいのだが、彼の作品はそういえば読んだことがない。
この機会に読んでみるか?
でもなあ…登山関係って、ほんっとに死人が出ないことがありえないからなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちょっと救われた

先日、会社をやめたくなった事件があったわけだが、今日はちょっとだけ救われる出来事があった。
データの改訂の担当になったTさんが、改訂のことについて私のところに質問に来たのだ。
「てっきりロザリーさんが責任者でやると思ってたのに…」と困惑気味だった。
あ、やっぱりみんなそう思ってたんだ、とちょっと救われる思いがした。
で、つい「私もそう思ってたよ」と本音をこぼしてしまった。
「でも、もう私はこの件には関知していないよ」と言ったら、「そうは言っても、今後もロザリーさんがこの仕事の担当には違いないんですよね」と当然のように言われた。
でも、よく考えてみると、もしかしたらこの機会に担当を外されるんじゃないかという気がしてきた。
そのための布石なんじゃないかとか。
それならそれでも、もういい。
とにかく、事態がすべて私の上を素通りしていくのに、最終的な責任は取らされるという事態だけは避けたい。
でもなあ…小さい会社だけに、チーフと感情的なやりとりはしたくないんだよね。
まだちょっとやりあう気力がないので、しばらくは何も考えずにロボットになろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

熊谷達也「懐郷」

昭和30年代前後を舞台にした短編集。
どの話もわりと地味なのだが、なんというか愛嬌があるんだよね。
それはたぶん、方言が醸している愛嬌だと思うのだが。
荒唐無稽な話だったり、あんまり救いのない話だったりするのだが、どれもこれもやわらかい方言に包まれると、御伽噺のような、ノスタルジックな雰囲気になってしまう。
そういう意味では、非常に方言の使い方がうまい作家だと思う。
しかも、話によって地域が違うんだよね。ということは、当然方言も違う。
東京生まれ東京育ちの私には、どれも区別がつかないのだが、きちんとその地方の方言に合わせているのだろうか。
だとしたら、かなりすごい。
私も方言がしゃべれるようになりたかったなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

三浦しをん「風が強く吹いている」

はいっ、今年のベスト1はこの本で決まりっ!!
いや~。恐ろしいくらいに私好みの話だった。
思い入れが強すぎて、ちょっと冷静に書けないのだが、とにかくいい。すばらしい。

足に故障を抱えたハイジ、走ることに懐疑的になっていた走、そして陸上競技にはまったく無縁だった、同じ下宿に住む大学生たち。その十人が、ゼロの状態から箱根駅伝を目指していく。一見荒唐無稽のようにも思えるが、一年をかけて成長していく彼らを見守っているうちに、「もしかしたら可能なんじゃないか」と思わせられる。
考えてみれば、甲子園を題材にした小説はずいぶんたくさんあるが、箱根駅伝を題材にした小説というものを見たことがない。私が知らないだけかもしれないが。
同じ団体競技でも、みんなが一緒に戦う甲子園とは違い、箱根駅伝は走るときは一人。しかし十人全員で走らなければならない。自分と仲間、二重のプレッシャーと闘わなければならない、過酷な競技だ。
文中に何度も「速く、ではなく強くなれ」という言葉が出てくる。速さを求めるだけでは、箱根駅伝を走りとおすことはできない。精神的な強さを持ってこそ、頂点を目指すことができる。
陸上競技とはまったく縁のない人生を送ってきた私にも、そのメッセージは心に沁みた。

三浦しをんは「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞を受賞したが、この作品で受賞させるべきだったと思う。
審査員は何をやってるんだか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

号外?速報?

今朝、乗り換えの駅で号外を配っていた。
もらいそこねた私は、「誰か死んだの?それともまた北朝鮮がらみか?」とソワソワして、他の人がもらったやつを覗き込んでみた。ら、
「携帯メールが無料」!?
なんだそりゃあああ。
単なる宣伝じゃん!
そういえば、配っている人は「号外」じゃなくて「速報でーす」とか言っていたような気がする。
でもさあ、ふつうそう言って配られたら、号外だと思うでしょうよ。まぎらわしい。
つか、こういう宣伝方法って許されるのか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

桂望実「県庁の星」

図書館で見かけて、「映画になるくらいなら、そんなに面白いのかな」と思って借りてみた。
う~むむむ…。
いや、これはこれで面白い話だと思うよ。
でも私だったら、これを映画化しようとは思わないなあ。地味すぎて。
県庁から町のスーパーに出向してきた青年が、世間の荒波にもまれて一回り成長するというお話。
スーパーの裏話とかかなり詳しいので、作者は実際にスーパーで働いたことがあるのかもしれない。
とにかく、さわやか。最後まで読んでいて全然嫌な部分がない。
読後感がいいといえばそれまでなのだが、なんというか…ちょっとうまくいきすぎじゃないか?
いい話なんだけど、あまりにも喉の通りが良すぎて、あとには何にも残らない感じ。
もうちょっと、ざらざらしたものが残ってもいいし、途中もっと決定的な挫折とかがあってもよかった。
映画ではどうなったのか知らないが、原作では中年の女性の役を柴崎コウがやったっていうことは、そこでまた男女のムニャムニャがあったりしたんだろうか。
それはそれで、安易だよなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

薬丸岳「闇の底」

ちえぞうさんから送られてきた本の中に入っていたので、読んでみた。
読んだらちょうど、「王様のブランチ」でも取り上げられていた。
以下、ネタバレ含みますのでご注意ください。

幼い少女を対象にした、えげつない殺人事件が立て続けに起こり、警察がその犯人探しに汲々としている中、今度はかつて幼女殺害などの前科がある人間が、次々と惨殺されていく。
「サンソン」と名乗るその犯人に、幼い子供を持つ親たちは、半ば共感を持つのだが…。
ペドフィリアというんだっけ、こういう幼い子供を狙う犯罪者は、再犯率が非常に高いというのは事実らしい。
それに焦点をあてて、一応社会派な面も見せているのだが、読み終わってみると、「意外な犯人」というのがあまりにも強烈で、そちらの印象があんまり残らなくなってしまったかも。
最初、あまりにも犯人がわかりやすくて、「本当にこれが犯人だったら、暴れてやる!」と思っていたのだが、さすがにそれはなかった。
そんで、犯人の第二候補も考えていたのだが、それも外れ、本当に予想外の犯人だった。
驚くような展開、という点では成功しているミステリだと思う。
ただ。
なんというか、せっかく面白いオチなのに、そこへの盛り上げ方が足りない。
主人公(?)の個性が弱いせいもあると思うのだが、もうちょっと緊迫感があればよかったのに。
こっちが犯人だと思わせておいて、実は…というのをやりたかったのだと思うが、あまりにもそれがみえみえなので、ちょっと勘のいい読者なら、こいつだけは違うぞ、とすぐに気付いてしまうだろう。
だから後半の展開が、単なる犯人の種明かし、みたいな感じになってしまった。
それが残念。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

雑貨屋さん

高校大学の頃は、しょっちゅう芝居を見に行っていたものだが、社会人になってからはほとんど行かなくなっていた。
この間、昔好きだった劇団の芝居の先行予約のはがきが来ていたので、久々に行ってみようかと、チケットぴあに足を運んだ…のだが。
ガ~ン。
先行予約って、一日だけだったのね。
てっきり、一週間早く予約が始まるのかと思っていたら、すでに昨日だけで終わっていた。
完全に無駄足。
というか、わかりにくいよ…先行予約のシステム。
私も完全にロートルってことかしら。

チケットが買えずに愕然としつつも、雑貨なんかのデザインをしている友人が、期間限定の雑貨の販売をするというので、そのお店に行ってみた。
ちょっと奥まったところにあるお店だけど、すごくレトロな雰囲気があっていいお店だった。
彼女のデザイン自体もちょっとレトロっぽいというか、懐かしいテイストのものなので、お店の雰囲気にもよくあっていたし。
お店の中に、小さな喫茶スペースがあったので、そこで友人とおしゃべりして、旧交を温めた。
いろいろ迷ったのだが、結局買ったのは、コースターにもなるというちょっと変わったメッセージカード、ブックカバー、小さなキーホルダー、あとキャラクターの形をしたクッキー。これはもったいなくて食べられないかも。
他にも、本屋で二冊も本を買ってしまったので、今日はちょっといろいろ買いすぎた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ダン・ブラウン「デセプション・ポイント」

なぜ、「ダ・ヴィンチ・コード」ではなく、この本なのか。
理由は簡単。図書館で借りられなかったから。
まだまだ「ダ・ヴィンチ~」は人気で、予約待ちが何百人って感じ。当分は読めないな。

でもこれはこれでなかなか面白かった。映画化しやすい題材だと思う。
北極で見つかった隕石から生物が発見された。すわ、宇宙生命体か!と沸き立つのだが、実はそれは巧妙に仕組まれた偽装だった…。
前半はマイクル・クライトンの「ジュラシック・パーク」にものすごく似ていたのだが、後半は自然科学からどんどん離れて、完全に政治の駆け引きと化していく。
むしろ、自然科学ミステリーとして読みたかったので、この流れはちょっと残念だったけど、本当に宇宙生命体発見の話にしちゃったら、それはそれで問題があるしなあ。
でも、隕石偽装のくだりはかなり専門的に説得力のあるものにしている。というか、専門的すぎて、多分誰も本当か嘘か検証できない。
主人公たちは、いくつもの危機を乗り越えつつ、割りとありがちなエンディングを迎えるのだが、しかし、ここに無理やりロマンスをねじ込む必要性ってあったのか?
なんか、アメリカのミステリって、かーなーらーず!こういうおまけみたいなロマンスが挿入されるけど。
それがテーマじゃないんだったら、全然必要ないじゃん。
この本に関しては、テーマじゃないどころか、途中必要性のない限りは手もつなぎやしなかったってーのに、最後くっついちゃってさあ。
ま、いいけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

腹痛

また婦人科関係の話。
紳士はご遠慮ください。

相変わらず、痛み止めの薬を飲んでなんとかやり過ごしているのだが、なんか胃の調子が悪いのは、この痛み止めのせいなんじゃないかという気がしてきた。
病院でも「かならず!食後に飲んでください!」とキツク言われていた。
しかし、これまで何度か、痛みに我慢できず食後じゃないときに飲んだりしたことがあったのだ。
それのせいで胃が荒れたんじゃないかなあ。
もちろん、ストレスもあるけど。
ということで、昨日はなるべくピーク時にしか飲まないように気をつけていたのだが、油断した瞬間、猛烈な痛みが!
ここまで痛くなると、もう薬でも間に合わないので、ひたすらウンウン唸ってやり過ごすしかない。
しかし、非常に不思議なんだが、痛みをやり過ごしたあとって、妙な気持ちよさがあるんだよね。
これって、アドレナリンってやつ?
なんか、頭の中がフワフワして、だら~っとしてしまう。
薬を飲まずに耐えたからこそ味わえる快感。
でもその前の痛みのことを考えると、薬を飲んだ方が絶対にいいのだが。
人間の体って不思議だな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小川洋子「ミーナの行進」

小川洋子の本は意外と読んでいなくて、「妊娠カレンダー」と「ブラフマンの埋葬」とこの本ぐらいか。
女流作家の現代モノというのは、ちょっと苦手意識があって。
でもこの本はすんなりと読めた。

家庭の事情で、飲料会社の社長をやっている芦屋の親戚の家で暮らすことになった中学一年の朋子が、その一家と過ごす忘れられない一年の物語。
なんというか、ものすごくノスタルジックなんだよね。ショッキングなこともなければ、泣けるほど感動的なことも起こらない。
だけど、素直に読めて、読んだあとに清々しい気持ちになれる。
登場人物が、不自然なほどに個性的なのだが、それもまた味かな。
ミーナというのは、喘息もちの従姉妹の名前で、体が弱い分精神的には早熟で、一つ年上の朋子にいろいろなことを教えてくれる。
あとペットのコビトカバのポチ子。ミーナは毎朝、このカバに乗って学校に行く。おぼっちゃまくんじゃないんだからさ…とちょっと思うのだが。でもこのカバがまたいい味を出している。
この作品の一番のクライマックスは、何と言ってもミュンヘンオリンピックのくだりだろう。
私自身はまったく知らないのだが、男子バレーの猫田とかが活躍して金メダルを獲得したオリンピック。そして、忌まわしいテロ事件が起きたオリンピック。
二人が夢中になったバレーボールと、ミーナの祖母の生まれ故郷であるドイツで起きた悲惨なテロとが対照されて、全体には地味な話なのに、すごく心を揺さぶられた。
あとイラストがかわいい。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

一晩経って

今日は、例の諸悪の根源のチーフが不在だったため、比較的心穏やかに過ごせた。
でも、来週からはイヤでも現実に直面しないとならないんだよな。
あ~憂鬱。

半分本気で、ネットでいろいろ仕事を探してみたが、同じような業種だとうちの会社の人間と鉢合せしかねないし、経験はあるが資格はないので、再就職はかなり難しそうだ。
かと言って全然違う業種につくのはこの年齢では無理。

玉の輿にのるか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

会社やめたい

にえきらない愚痴ばっかりで申し訳ないが、今日は我慢ならない出来事があった。

そもそもの始まりは、今年になって私が引き継いだ仕事にある。
前任者が退職することになり、その人が一人で構築したデータベースやらシステムやらを、まったく無知だった私が代わりに引き継ぐことになったのだった。
しばらくは仕事を覚えるだけでも精一杯の状態だったのに、その上外注さんに頼んでいた仕事が、外注さん側の都合でこちらに引き取らざるをえない状況になり、引き継いだ仕事以上の仕事を負担することになった。
一時はもう、うつ病かってほどいろいろ思いつめていたのだが、それでもやっと最近では軌道にのってきた。
落ち着いたところで、その仕事をきちんと整理しなおそうということになり、もちろん、私はその仕事の(肩書き上は)責任者なので、改訂作業も当然責任者になると思っていた。
ところが。
今日チーフに呼ばれて、うちの部署が集まり打ち合わせをしたのだが、その席で「このシステム関係の改訂の責任者は○○さん、こっちのデータベースの改訂の責任者は××さんにおねがいしました」……って。

えええ?なにそれ?
聞いてないよ。
…っつーか、私は蚊帳の外なわけ?

ちょっと愕然としつつ、「私はこの仕事に関わらなくていいんですか?」と聞いたら、「もちろん、一人でできる内容じゃないから、みんなにサポートしてもらうけど」という答えが。
「みんな」に「サポート」。
…そうかそうか。
私はずっと責任者だと思ってたけど、その他大勢の一人でしかなかったのか。
私の仕事は雑用みたいなもんだったってわけか。

その瞬間、本気で会社をやめようと思った。
もう…なんというのか。失望した。
失敗しての落ち込みとか、理不尽なことへの怒りとか、そんなんで会社をやめたいと思ったことは何度もある。
でもそれは時間が解決してくれた。
でも、この失望感というのは、時間も解決してくれないと思う。

な~んか、今まで一生懸命やってきたのがバカみたい。
定年後に燃え尽きちゃうおじさんの気持ちが今ならよくわかるわ。
この年齢で新しい仕事をさがすのは大変だし、まあ無理だとも思うが、ちょっと本気で考えてみようかなあ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ニャン太のケガその後

結局、昨日母親がニャン太を病院へ連れて行ってくれた。
どうも病院で「もう腫れは引いてるっぽいですねえ…」と言われたらしい。
というか、連れてくるのが遅すぎ!という雰囲気だったらしい。
飼い主失格…。
なんか甘ったるい匂いのする薬をもらって帰ってきた。
甘い味がついているらしく、ニャン太も嫌がらずに飲んでいるようなのだが、今日になってもあんまり傷が良くなったようには見えない。
本猫が気にしていないのでまあいいか。

猫を病院へ連れて行くときには、暴れても大丈夫なように洗濯用のネットに入れるのだが、今日母親が洗濯のためにそれを持って歩いていたら、ニャン太が逃げ出したらしい。
トラウマになってんだね。
こういう記憶力だけはいいんだけどなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

避難訓練

なぜ今日なのかはよくわからないが、会社で避難訓練があった。
私がいるオフィスには、うち以外に二社ほど別の会社が入っているのだが、ビル全体の避難訓練ということで、その会社の人たちも参加していた。
しかし、なんか心構えが違う。
うちはいかにもだら~と階段を下りていたにも関わらず、よその会社の人は、なんと自社ロゴの入ったヘルメットをかぶり、手には軍手まで持っていた!
ヘルメットいいなあ~。うちは棚が多いから、欲しいなあ。
ま、ヘルメットが必要な事態になったら、多分死んでると思うけど。
その後、ビルの管理人が一生懸命消火器の説明をしていた。
が、うちの会社の人はそれを無視して、どんどんまた自分のフロアへと帰って行ったのだった。無情。
私も説明の途中で帰ったのだが、少しだけ聞いていたら、こんなやりとりだった。
管理人「え~消火器というのは、どのくらいの時間もつかご存知ですか?」
一同「…三十秒くらい?」「一分?」「三分?」
管理人「その通り、三分です!」
うちの会社のSさん「でも、消火活動っていうのは、初期消火が大切なんであって、三分も出っ放しじゃ無駄じゃないの?」
管理人「……」
Sさん…余計なことを言うなよ…。
この人はえてして余計なことを言いがちな人なんだが、他の会社の人もいたので、なんか身内の恥をさらしているような気分になった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北森鴻「深淵のガランス」

冬狐堂シリーズのリンク作品。
花師と絵画修復師という、二つの顔を持つ男の話。
いつもながら、この作者の芸術方面への造詣の深さには驚かされる。
どこまで本当かはわからないが、それでもかなりしっかり調査していることは確か。
「ギャラリー・フェイク」とちょっと雰囲気が似ているが、主人公が意外と個性が弱いというか、あっさり風味なのが物足りないかも。
これでは冬狐堂には到底太刀打ちできないよ。
でも、冬狐堂と民俗学者の那智と、段々世界が広がっているのが面白い。
こういう、作品同士の世界観がつながっているというのに弱いんだよね。
一番好きなのは、やっぱり冬狐堂なので、ぜひ彼女を主人公にした新作を出してほしいところだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニャン太が!

最近、うちのニャン太と近所の野良猫の攻防が日に日に激しさを増しており、ニャン太はすっかり満身創痍。
ふと気付くと、体のあちこちにかさぶたができているのだった。毛に隠れていてわかりにくいのだが。
それで昨日も、ちょっと目を離した隙に野良猫と戦ったらしく、目の端をケガしていた。
ケガ自体は大したことがなかったので放っておいたら、今日になってお岩さんのように腫れ上がってしまった!
かわいそう!かわいそうに!

ほんとに、猫ってやつはケガしても病気になっても「辛い」と言わないから(当たり前だけど)、かえって不憫なのだ。
も~本当に、代われるものなら代わってあげたい!と心底思う。
これって、完全に自分の子供に対する感情だけど。
まあ、本人…本猫は案外平気なのかもしらんけどさ。
でもなあ。痛々しいよ。
明日母親に病院に連れて行くように頼んだのだが、連れてってくれるかどうか…。
何しろ、捕まえてかごに入れるまでが大変なんだよな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寒いよ

寒いよ~寒いよ~。
風邪気味のせいかもしれないけど、えらい寒い。
夏は一度もクーラー使わなかったというのに、寒さに弱い私。
ホットカーペットをつけようとして、母親に却下された。
でも寒いんだよ~。
今日は一日中寝ていた。ニャン太もいっしょに。

そういえば、冷蔵庫が壊れた。
うちは四人しかいないのになぜか冷蔵庫が大小二つあり、その小さい方の冷凍庫が壊れてしまった。
仕方なく、昨日から冷凍食品をひたすら消費につとめているのだが、どんだけ食品があるんだ…とちょっと呆然。
母親が生協とか近所の八百屋とかでちまちま買い求めて、それっきり忘れられている食品が山のように出てきた。
とりあえず、二日後までは冷凍食品を食べ続けないと、また次の生協が来てしまうので、明日と明後日のメニューは私が勝手に決めた。作るのは母親だけど。
うちはエンゲル係数が高すぎるんだよ…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中島らも「今夜すべてのバーで」

この本はすでに何度か読んでいたのだが、「永遠も~」のせいで猛烈に読みたくなり、本棚でホコリをかぶっていたのを探し出した。
やっぱり何度読んでもすばらしいな。
「ガダラの豚」が、たぶん中島らもの最高傑作だとは思うけど、あれは大作すぎてなかなかもう一度読む気にはなれないが、この本は何度でも読める。

十七歳のときから三十五歳になるまで毎日酒を飲み続けてきた男が、とうとう肝臓を壊して入院し、そこでさまざまな人と出会う、という話。
実体験に基づいているのだろうけど、アル中についてのリアルな描写が延々と続く。
アル中というのは決して褒められたことではないが、何かに依存しないではいられない、というのは人間として非常によくわかる。
アル中の人にとっては依存の対象がアルコールだっただけで、他の何かに依存しないで生きている人間なんてほとんどいないだろう。
そういうことを、決して自己弁護でなく書いているので、すんなりと納得できるのだ。
主人公は作家なのだが、途中に「瀬戸内海の孤島にあるホスピタルを舞台にしたサイコ小説を書こうとして挫折した」などとあって、これはたぶん「こどもの一生」のことだ!とわかってちょっと嬉しかった。
他にも、「病気でやせるダイエットという本が書けるぞ」なんていうところもあり、実際その後中島らもは「牢屋でやせるダイエット」という本を書いている。
なんつーか、ネタを無駄にしないというか、そういう発想がずっと持続する人なんだなあと、ちょっと感心した。
最後の、親友の父親がアル中だったと知る場面は、正直今回読むまで忘れていた。同じ病室の少年が死ぬところで終わりだと思っていた。
でも、こうして読み返すと、その親友一家の崩壊と再生の過程を挿入することで、救いのある終わり方になっていると思う。
アル中でない人にもぜひ読んで欲しい一冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

買い物

新宿に買い物に行ってきた。
秋物の服を買おうと思っていたのだが、難しい…。
私はまあ、有体に言ってデヴというか、少なくともふつうのフロアで服を買えるような体型ではないが、かと言って本当にデヴサイズにしてしまうと、ちょっとブカブカという、中途半端な体型をしているので、洋服にはいつも非常に苦労している。
デザインが気に入っても、着てみたら太って見えるとか、着心地は悪くないけどデザインがイマイチとか、そんなんばっかり。
でもさあ。言い訳するわけじゃないけど、道歩いていても、私と同じような体型の人が、ちょっと小さめの服をぱっつんぱっつんで着ているのをよく目撃するわけ。だから、ここらへんのサイズってけっこう需要があると思うんだよね。
実際、バーゲンとかでも狙ったサイズはけっこうすぐになくなっていることが多いし。
だから、ファッション業者はもっと上手にサイズ展開してほしい!
心からのお願いです。
で、結局7枚試着して、スカート一枚しか買わなかった。

その後ファンデーションがなくなりそうだったので、化粧品売り場へ。
今まで資生堂を使ってきたのだが、なんだか店員の態度がムカつくので、他のに変えようかなあと迷っているところ。
ちょっと前までは、肌のチェックをこまめにしてくれたり、症状に合わせていろんな商品を紹介してくれたりしていたのに、最近は私が言ったものをそのまま持ってくるだけ。
この間なんか、カウンターの中にいる女性に声をかけたら、そいつは同僚か何だか知らないが若い男と談笑中で、「あら、せっかくいいところを邪魔されちゃった」みたいなヘンな表情で私をチラリと見るので、いい加減腹が立った。
私が常連だと思って甘く見ていると、見限るぜ。
でも化粧品っていうのは相性があるので、すぐに変えるというわけにもいかないのが厄介なところ。
今回はとりあえず今までと同じのを買ったけど、いろいろ調べて、もっといいのがないか探してみるか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中島らも「永遠も半ばを過ぎて」

この本には、タイトル大賞を差し上げます!個人的に。
このタイトルは常々気になっており、いつか絶対に読もうと思っていたのだが、内容がタイトル負けしてそうな感じだったので、ずるずると読まないで来てしまった。
まあタイトルから予想した内容とは大いに違っていたが、これはこれで面白かった。

十年以上も写植だけをやり続けている男と、その友人で詐欺師の男、そしてこの二人が考え付いた詐欺話の片棒を担ぐことになる女性編集者。三人の描写が個性的で面白い。
このタイトルの元となっているのは、写植屋の男が薬でラリっているときに、これまでの膨大な量の写植の集大成みたいな、幻想的な作品を無意識のうちに書き上げていて、その作中作のタイトルによる。
すごく美しいタイトルじゃない?これ。
作中作の「永遠も半ばを過ぎて」も非常に美しい文章で綴られているのだが、悲しいかな、それはほんの一部しか読めない。
私は、小説ではストーリーと同じくらい文章の美しさが重要だと思っているので、中島らもの文章のうまさには、今さらながら驚いた。
中島らもは本当に才能ある作家だったんだなあと改めて思う。
本当に惜しい人を亡くしたねえ…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

西加奈子「きいろいゾウ」

泣けるという触れ込みだったはずなのだが、私は泣けなかった。
大体読む前に、「泣けるということは終わり方が①妻が死ぬ②夫が死ぬ③子供が死ぬ④夫が心変わり⑤その他、のどれかだな」と予想しており、⑤だったら泣いたかもしれないが、そうではなかったので泣けなかった。

こういう不思議ちゃん夫婦(カップル)の話っていうのは、場合によっては読むのが非常に苦痛だったりするのだが、この本は案外すんなり読めた。
ツマさんムコさんと呼び合うのも、あだ名だったら相当イヤだが、本名だということなのでまあ納得。
でもさあ。これだけナベブタ夫婦(割れ鍋に綴じ蓋の略)の癖に、一体何が不満なんだと思うよね。ツマが言っているように、「収まるところに収まっている」夫婦なのにさ。
だから、後半のムコの選択というか逡巡に信憑性がない。「ふつうならそんなの全然迷わないだろ?」ってな感じで。
相手の女の造形もいまいちリアリティがなかったせいもあるだろうけど。
登場人物の中では、大地くんのキャラがピカイチだった。子供特有の不安感というのがよく表れていて、興味深かった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ホテルらんきんぐ 続

そいでは、下位三つの発表です!
どこどこどこどこ…って、下位のときは必要ないか。
まずは言わずと知れた、恵比寿のWホテル!
もう詳細は書きませんので、下の「ホテルの鍵~」をご覧ください。

続きまして、下位の第二位は、新宿のCHホテル。
ここはね~なにしろ古い。昔はそれなりに有名なホテルだったと思うんだが、今これだけ高級ホテルが乱立してしまっていると、かなり見劣りする。
で、レディースプランというので泊ったのだが、部屋がエレベーターから一番遠い、一番端っこの部屋。隔離されてたのか?
しかもここ、都庁のまん前にあるので、都庁のガラスに自分の姿が映ってるのが丸見え!つーことは、この部屋のガラスはマジックミラーとかではないってことだ。裸でうろうろしてたら、向こうから見えちゃうってことだ。
その上、泊ったのが日曜から月曜にかけてだったのだが、机の上に「月曜日に窓の清掃がありますのでご了承ください」なんてメモが置いてある。おいおいおい!
とにかく、外から丸見えなのは確実なので朝からカーテンも開けられず、結局窓の清掃はなかったという肩透かし。本当にやるんなら、ここの部屋の清掃が何時になるかぐらい、教えておいてくれたっていいじゃないかよ。落ち着かないったらありゃしない。
んで、なんかプランの中にお夜食のルームサービスがあったのだが、持ってきたのがなんかうだつの上がらない感じのおじさん。あのさあ。一応こっちは女一人で部屋にいるわけ。なんで夜のルームサービスをおじさんに持ってこさせるわけ?
も~いろいろな意味でがっかりだった。

そして、栄えあるワースト第一位は…ホテルOクラ!伏字になってないけど!
ここは、初めて一人で泊ったホテルなので、私もいろいろ修行が足りなかった。それは認める。
でも、こうしていろいろなホテルを遍歴してきても、やっぱりここは不愉快なホテルだった。
まず、泊った日は大雨で、例によって駅から歩いてホテルにたどり着いた私はすでにヘトヘトだった。
よれよれの状態でフロントに行き、「予約を入れていた~」と言おうとしたら、いきなりフロントにいた男が、掌をこっちに向けて「少々お待ちください」と私の言葉をさえぎった。
えええ?ちょっと待てよ。サービスの何たるかを知らない私だって、ふつうはお客の名前を承ってから、「○○様ですね。少々お待ちください」と答えるよ。なんなの、名乗らせもしないってのは。
要するにですね、ここは常連か一見の客かを判断して、対応を変えているわけですよ。
で、明らかに私が一見の客だったもんだから、優先順位がぐっと下がったわけ。
それだけでもかなりムッとしたのだが、とりあえず気を取り直して、部屋まで案内してもらったのだが、この案内してくれた男がめちゃくちゃ歩くのが早い!相当早足で行かないと追いつけない!
こっちはすでにグロッキー状態だったので、一時は約10メートルほども引き離された。向こうは私が追いつけないことに気付きもしない。全然振り返ったりしないから。
本来なら、私程度の客に案内はつけたくないけど、館内が旧館と新館にわかれていてかなり複雑な構造になっているため、仕方なく案内している、というのがありあり。
そんなこんなで部屋に辿りついたものの、やっぱりあてがわれた部屋はかなり下の方の階で、窓からは何も見えない陰気な部屋だった。
朝食付きのプランだったのだが、ルームサービスでもOKだったのに、なんかいろいろ選んで食べたくなり、ビュッフェへと向かった。
そうしたら、入り口のところで黒服のおじさんに止められ、「スリッパの方はご遠慮いただいています。靴に履き替えて出直していただけますか」と言われた。いや、出直せとは言わなかったかもしんないけど、ニュアンスとしてはそんな感じ。
確かに、ホテル慣れしてなかった私は、部屋のスリッパのまま来てしまっていた。それは私が悪い。だけどさあ、なんつーか、もうちょっと言い方があるだろ?私はもう、「恥をかいた!」といっぱいいっぱいになってしまって、結局そこのビュッフェには行きづらくて、別の店に行ったのだった。
いま思えば、スリッパぐらい大目に見ろよ~という感じだったのだが。大体、そこのビュッフェを一瞬のぞいたら、へんてこりんなムームー姿のおばさんとか、ゴム草履で走り回っている子供とかがうようよしてたもん。そんなファミレスみたいな店で、なに気取ってんだよ。と思う。
ホテルOクラったって、その程度のもんなんだよな。
しっかし、ほんとにここのホテルは不愉快だった。名前は有名だけど、それは常連さんにだけ。ふつうの客には冷たいホテル。で、そういう、客層による使い分けがたまらなくいやらしいホテルである。

てな感じで。
下位の方はかなり毒舌になったけど、こっちだって高い金払って泊ってるんだから、最低限のレベルは要求したいのさ。
もっと安いホテルならこっちも割り切るけど、そこそこ有名なホテルだったりするからタチが悪い。

うむむ。真のホテラーへの道は、果てしなく遠ひ…。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ホテルらんきんぐ

昨日、ドア開けられちゃった事件を考えていたら、興奮して夜眠れなくなり、しまいには今まで泊ったホテルの総合評価を下していた。
なんか気が治まらないので、誰にも頼まれていないが、勝手にランキング。
上位三つ、下位三つ、合わせて六つをご紹介します。
つか、今まで都内のホテル六つしか泊ってないんだけど。
んでは上位から!

まずは第三位の発表です!
第三位は…どこどこどこどこどこ(効果音)…御茶ノ水の「山の上ホテル」です!
ここははっきり言って、設備はかなり古い。センスも古い。
だが、それを補って余りあるサービスのよさ。単にお金をかけたサービスじゃなくて、利用者の気持ちを考えた、心のこもったサービスがある。
部屋にウェルカムフルーツがあったのだが、ふつうは「好きに食べて」って感じでほったらかしなのに、わざわざ「カットしてもう一度お持ちします」って、食べやすいように切ってくれた。ウェルカムフルーツなんて結局お飾りになりがちなのに、心配りができている!
夕飯は鉄板焼きにしたのだが、鉄板を仕切っている渋いシェフにステーキの焼き具合を聞かれて、咄嗟に「ミディアム」という単語が出てこず、「あの~ふつうで…」と言ったら、「ふつうですね」と答えてくれた。
なんでもないことのようだが、ここで「ミディアムですね」と返すやつは結構多い。それで言われた方がどんな気持ちになるのか、考えたことがあるのか!?
というわけで、設備にやや不満があるものの、年配の人ほど快適なホテルだと思う。

それでは、第二位です!どこどこどこどこ…第二位は、ロイヤルパーク汐留タワーです!
ここは山の上ホテルとは対照的で、サービスなんてものはほとんどないが、その分新しいホテルにしては値段が抑え目で、何より設備が新しくて洗練されている。
実は、ここは結構気に入って二回泊ったことがあるのだが、一回目はシングル、二回目はダブルに泊ってみた。違いは部屋の広さとシャワーブースの有無ぐらいなので、別にシングルでも十分だったかもしれない。
私のお気に入りは、窓際に置かれたソファ。ちんまりしていて可愛い。
あとかなり高層階にあるホテルなので、窓からの眺めがすばらしい。一回目に泊った部屋は、東京タワーが目の前にあって感動した。
朝食のビュッフェも、メニューはありがちではあるが、卵料理をその場で注文通りに作ってくれるサービスがありがたい。
女性が一人で泊るには、かなり快適なホテルだと思う。

いよいよ、第一位の発表です!栄えある第一位は!どこどこどこどこどこ…目白のフォーシーズンズホテルです!!
いやあ~ここは良かった。たぶん、もっとお金を出せばもっとよかったはず。
まず、部屋まで案内してくれる人が女性だった。こちらは女の一人客なので、いかに従業員といえども、エレベーターとか部屋の中とかの密室で男性と二人きりになるのは、いまいち不安がある。そこまで配慮してくれたのかどうかはわからないが、やっぱり女性が案内してくれると安心感がある。
部屋の内装もかなり豪華。シャワーブースもついてます。ただ、予算の関係でシティービューの部屋だったため、ご自慢の庭が見られなかったのが残念。
あと、交通の便が悪いというのが不満かな。まあホテルへ徒歩で行くやつは滅多にいないので、それを言っちゃあかわいそうだが、心臓破りの坂を上がるのは結構大変だった。
う~ん…次回はぜひガーデンビューの部屋に泊りたい!

てな感じで。いかがでしたでしょうか。
いいホテルは金さえ出せば際限なくいい。
だが、真のホテラー(造語)は、値段的にも満足できるものを求めねばならぬのじゃ!
ホテラーへの道は厳しいぞい。
はいっ、お師匠さま!

よくわからんが、続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ホテルの鍵~その後

信じ~られない~ことば~か~りある~の~。
つーわけでね。
ドア開けられちゃう事件の後、トラウマでしばらく物音に過剰反応したりする状態が続き、まあなんとか気を取り直して、お風呂を使い就寝。
ここのホテルは「天国にいるような」ベッドがウリで、「あまりの寝心地のよさに寝過ごさないようご注意ください」なんて大きなお世話な注意書きまであったのだが、まあ寝心地は悪くなかったけど天国ってほどでもなく、ふつうに寝てふつうに起きた。
朝食はビュッフェスタイルで、カフェテリアの雰囲気はかなり洒落ていてよかった。
メニューはまあ割りと平凡ではあったが、種類が豊富なのはさすがという感じ。
問題はその後。

お皿を持って何にしようか物色していると、私のそばにいた従業員が、厨房に向かっていきなり話しかけた。
「すみませ~ん、なんかスライスチーズが欲しいというお客様がいるんすけど、どうしたらいいっすか?」(ここまで砕けてはなかったかもしれないがこんな雰囲気)
「え~?そりゃ別料金なら出すよ。何枚ぐらい欲しいの」とシェフ。
「たぶん2~3枚でいいと思うんすけど…」

あのさあ。
こんなやりとりを、ふつう他の客の目の前でするかあ?
私は内心「高い宿泊料金払ってんだから、チーズの二枚や三枚タダで出せよ!」とつっこんだのだった。

それでチェックアウトするとき、もしかしたら昨日私の「ギャッ」な場面を目撃した従業員が、自己申告して何らかのフォローがあるんじゃないかと密かに期待していたのだが。
もちろん何もあるわけもなく。
ふつうに通常料金を払って、チェックアウトしたのだった。

くあああ。
今思えば、一言何か注意してもよかった!
なんか小うるさいオヂオバになりたくなかったが故に泣き寝入りしてしまったけど、やっぱりこれって見られ損だよなあ。
とりあえず、恵比寿のWホテルは、設備は三ツ星かも知らんがサービスはさいていです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ホテルの鍵開けます

どああ~風邪気味の体でホテルはきつい。空気が乾燥してて。
今回行ったのは、恵比寿にあるWホテルだったわけなんですがね。
朝食付きの宿泊料金が、今まで泊ったホテルより一万ぐらい高いんですよ。
まあそれだけのことはある、豪華な内装、豪華な設備だったんだけども。
信じられない出来事が起きたのでした…。

私が無防備なのか、それともふつうはそんなものなのかわからんが、とにかく、ホテルの部屋は基本的にオートロックなので、部屋に入ってから「どんとでいすたーぶ」を出すとか内鍵をつけるとかいうことはまったくしておらなかったわけです。
そんで、「ホテルでくつろぐ」が目的なので、チェックインが異様に早いわけですよ。
Wホテルは、どうも外国からのビジネス客がかなり多いらしく、その中で真昼間にチェックインというのはまあ、珍しい部類なのは確か。
チェックインして、手荷物がほとんどないので自力で部屋に入った。これだけの値段出して荷物を運んでくれないというのもちょっと驚きだが。
持参した飲み物を冷やそうと部屋から出たら、どこの部屋も掃除の真っ最中で、かなりいたたまれない。そんな状況の中でがんばって氷の自販機みたいなところへ行ったら、氷が出ない!
これもサービスのあり方として大いに疑問だったのだが、まあこんなこともあるかと早々にあきらめ、バスタイムまで部屋で寛いでいた。
そしたら、なんかドアのところでカチャカチャ音がする。
隣の部屋の掃除かなあと悠長に考えてそのまま放っておいたら、いきなりドアが開いた!

なにいいい!?
油断して下半身パンツ一丁のところを、男の従業員にモロ見られた!
ありえねええええ!!

私は唖然として「えええ??」としか言えなかったのだが、向こうも相当驚いたらしく「もうっ、もうしわけっ、ございませんっ」てな感じであわててドアを閉めた。

しばし呆然。

もちろん、こんなの初体験ですがな。いきなり従業員にドア開けられちゃうなんて。
嫁入り前の体を見られたなんてえええ。
かなり動揺して、一時は本気でフロントに文句を言おうと思ったのだが、それで料金が安くなったりするなどのサービスを期待するのは品がないかなあ…などとぐずぐず思い悩み、結局泣き寝入り。
まあこの年齢ですから、一時間も経つと「見られて減るもんじゃないしな」と開き直っていたのだが。
しかしなあ…このホテルどうよ…?

続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

風邪引いた

くそう。明日からホテルに一泊予定だというのに、風邪引いた。
薬を飲んで、くしゃみは治まったけど、どうだろう。
最近、胃薬も飲んでいて、それから風邪薬も飲んで、あと痛み止めの薬なんかも飲んだりして、薬漬けな毎日。大丈夫なんだろうか。
昔は「薬を飲んだら病気になる!」という思い込みがあったので、市販薬でもよほどのことがない限り飲まなかったのだが、最近は「これで症状が治まるなら」と安易に飲んでいる。
我ながら、ちょっと心配。

ところで、いつも薬を飲むときに思い出すエピソード。
「動物のお医者さん」で、にわとりのひよちゃんが風邪を引いたときに、漆原先生に診てもらって、「抗生物質を飲ませると、病気は治るが食えなくなるぞ」と言われて、ハムテルが「ひよちゃんはペットなので食べません」と答えるところ。
薬を飲むとき、あれを思い出しながら、「私ももう食べることはできないなあ」と考えている。ま、飛行機が雪山に墜落して、私の死体しか食べるものがないという状況以外には、食べられることはないと思うけど。

というわけで、火曜日に有給をとったので、明日から都内の某ホテルに一泊してきまーす。
実家住まいの憂鬱から開放されるための、擬似一人暮らし体験シリーズの一環として。
今までの中で、宿泊料が一番高い。しかし、そこのホテルにしてはかなり安め。
さて、どんな感じだろ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お相撲

友人と、その子供と一緒に、国技館へ行って来た。
社会福祉のための相撲だったのだが、国技館初体験だったので、いろいろ面白かった。
ちょっきりとか相撲甚句とか、普段テレビではまず見ない部分から鑑賞。やはり興行用とあってか、いろいろ観客サービスも多く、力士たちもリラックスしていたので楽しかった。
取り組みはトーナメント戦。もちろん、決勝に朝青龍と白鵬があたるようになっていたんだけど、なんと白鵬が優勝!
「来場所も優勝します!」と宣言して、観客を沸かせた。
でも一番面白かったのは、高見盛と朝青龍の一番。朝青龍が、いちいち高見盛のまねをしているので、みんな大笑い。
こういうのもたまにはいいね。
しかし、その後の余興ははっきり言ってつまらんかった。
琴欧州のシャボン玉芸の披露とか、あまりにもぬるいので、売店で時間をつぶしたりしていた。
テレ朝…もうちょっと企画を考えろ。な。

ところで、一緒に行ったのは、以前の日記に書いた顔はかわいいけど性格がかわいくない子どもだったのだが、今回はくまのぬいぐるみのプレゼントが効いたのか、わりとフレンドリーだった。
でもさあ…結局物なわけ…?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

台風

すごい台風だなあ。
会社帰り、道路に傘の死骸が大量に落ちていた。主にビニール傘だけど。
私はお気に入りの傘をオシャカにはしたくなかったので、必死の思いで死守した。雨に濡れても傘は守る!てな勢いで。
値段的にはそう大したもんではないのだが、納得のいく柄を探すのに非常に苦労したので、何が何でも失いたくなかったのだ。
そういえば、大学時代に五千円も出して新しい傘を買った友人が、二・三回使っただけでなくしてしまったことがあったっけなあ。あれは他人事ながら気の毒だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

熊谷達也「漂泊の牙」

「邂逅の森」が面白かったので、しばらくこの作者のを読んでみるかと、図書館で借りてきたのだが。
以下、ネタばれを含みますのでご注意ください。

う~ん…やっぱり完成度で言うと、「邂逅の森」に遠く及ばない。
内容的には完全にミステリなのだが、舞台はやはり地方の山奥で、「邂逅~」の萌芽みたいなものは感じられる。
しかし、ニホンオオカミが絶滅していなかったというくだりはちょっと無理があると思うし、最後の決着のつけ方もやや唐突。
登場人物も魅力的ではあるのだが、やや書き足りていないような印象を受けた。
まあ、この作品だけではまだまだだな、という感じ。
そういえば、前にテレビ番組で、どこか外国でオオカミとハスキー犬をかけあわせようとしている人たちのことを扱っていたのだが、あれは大丈夫なんだろうか?
この作品を読むと、それが非常に危険なことのような気がしてくる。
野生のオオカミと、人間に飼われることを前提にした犬とでは、やはりもう全然別の生き物なんだな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おてまみ

この間いっしょに動物園に行った友人に、写真が出来たので手紙で送ったら、返事が返ってきた。
メールのやり取りが日常になった昨今、手紙というのは新鮮でいいね。
写真のほかに、友人宛の手紙と、あと友人の子供宛にひらがなで書いた手紙を同封しておいた。
まあ、文面は大したことは書いていなかったのだが、友人宛の手紙で一文字書き間違えてしまい、修正液で消すのが面倒くさかったので、ぐしゃぐしゃっと消して、それに目玉をつけて毛虫にしておいた。
これ、私がよくやる裏技(?)なのだが、友人の子供がそれを見て、「ぼくの手紙には毛虫がいない!」と大騒ぎだったらしい。
ふっ、ほほえましいよの。
次に手紙を書くときは毛虫をつけてやって、と書かれてあったので、まあ覚えていたらそうするつもりだが。
子供っておもしれーなー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

丸谷才一「輝く日の宮」

この本は、いわばお勉強本(大して読みたくはないが、後学のために読んでおいた方がいいかと半ば無理して読む本)だったのだが、読んでみてびっくり。こんなに贅沢な小説は長らくお目にかかっていない!
以下、ネタばれ含みますのでご注意ください。

まず、旧かなでカウンターパンチを食らい、「読みづれえ~!」と心の中で叫んだのだが、読んでいくうちに段々慣れてきて、最後は全然気にならなくなった。途中現代かなづかいの部分があったことにすら、しばらく気付かなかった。
昔取った杵柄というのか、一応国文学科出身なので、「源氏」にしても「奥の細道」にしてもまるで無知というわけではないのだが、いかんせん学問の道は奥が深すぎるので、表面的な知識しか持っていない。
にも関わらず、主人公の安佐子がシンポジウムなどで発表した内容は、非常に興味深く読むことができた。専門性を越えた面白みと新発見があるのだ。
「源氏物語」には幻の一巻があるとか、松尾芭蕉が東北に向かったのは源義経の供養のためとか、そういう発想は作者自身によるものなのだろうか。それともそういう学説が存在するのだろか。
いずれにせよ、そういった国文学的な知識をちりばめながらも、読者の気を逸らせないよう、本筋たるストーリーもきちんと進めていく。
で、どこが贅沢かというと、章ごとにいろいろな技巧を凝らしているのだ。
まず冒頭部分は、いきなり作中作から始まる。これを本編と思い込んで、私はしばらく頭が混乱していたのだが、その効果は最後まで効いている。
それから、本編をテキストに見立てて、傍注などをつけた形で描いてみたり、それから戯曲風にセリフとト書きだけで描いてみたり。
「輝く日の宮」の内容を類推する場面では、紫式部本人の視点から「源氏物語」が描かれていく様子を表している。
う~ん。こんなにいろいろてんこ盛りにしちゃっていいの!?という感じ。
確かな知識と構成力とがなければ、絶対にできない技である。
文体が旧かなで硬い割りには、色っぽい場面がわりと多く、それも匂わすだけなのが心憎い。
ただ、最後の終わり方…というか、安佐子の身の振り方がなんか不憫というのか…。
作品としては余韻が残るかもしれないが、個人的には長良さん(安佐子の恋人)って節操ねえな~という脱力系の終わり方だったのが残念。

丸谷才一の作品を読んだのは初めてなのだが、よく考えたらジェローム・K・ジェロームの「ボートの三人男」の翻訳者としては知っていた。あれの副題を「犬は勘定に入れません」と訳したのは秀逸。
さすが、というべきか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雑談下手

会社帰りに、チーフ(女性)に信号待ちのところで声をかけられ、途中まで同じ方向だったので一緒に帰ってきた。
しかしねえ…私ってほんと、こういう何気ないシチュエーションでの雑談っつーのが苦手なのよ。
台所でお弁当箱を洗っているときに、お茶を入れに来た人とちょっと言葉を交わすとか。
会議とかで隣の席になった人と、会議の合間にちょっとおしゃべりするとか。
エレベーターでたまたま上司と一緒になったときに、時候の挨拶するとか。
そういう、内容のない会話を交わすというのが、ひじょーに苦手。
たぶん、心の底で「何の益にもならない会話を交わすくらいなら、黙ってた方がマシ」と思ってるからだろう。
実際は黙っているよりかは会話している方がいいに決まっているのだが、そういう気遣いが億劫でしょうがない。
そんで今日も、結局チーフと話すことがなくて、ずっと仕事の話ばっかりしていた。
なんだかなあ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

中島京子「だいじなことはみんなアメリカの小学校に教わった」

中島京子は、「さようなら、コタツ」を読んだのが最初で、その後弟に勧められた「イトウの恋」を読んだ。
「さようなら、コタツ」は短編集だったのだが、表題作がすごく面白かった(私としては)。
自分のアパートに友人以上恋人未満の微妙な位置にいる彼を招待するのだが、彼が仕事の都合で遅くなり、そのせいでいろいろいろいろくよくよくよくよ悩む、というお話。
主人公の気分の乱高下がほほえましい。
「イトウの恋」は、イザベラ・バードの通訳を務めた実在の人物イトウの手記(これは創作)と、その子孫の女性の現在の状況とを交互に描いた作品。
これがきっかけで、私はイザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読んだのだった。「日本奥地紀行」で何が驚くといって、行く先々で常にノミとシラミに悩まされているところ。昔の地方はそんなに非衛生的だったんだなあ。
というわけで、この作家のことは割りと好きだったのだが。

この本は中島京子の原点とも言える、ワシントン州でのインターンシップ(日本の文化を紹介する教師)の体験を綴ったもの。
たぶん、この人の体験は非常に幸運に恵まれていたんだと思う。
ほとんど人種差別的なことにも出会わず、ホームステイ先の若夫婦とも仲良くなり、生徒たちとも戸惑いながらも距離を縮めていく。
32歳という、決して若くはない年齢だったのも良かったのだろう。若さに任せて、というのではなく、周囲の人たちへの気配りをしながら、試行錯誤を繰り返す様は読んでいてとても好ましい。
小説を読むともっと若い人だと思っていたのだが、意外に私よりも年上だったのでちょっと驚いた。
でも、この作家とは非常に感性の近いものを感じる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

病は気から

最近、なんかみぞおちのあたりが痛い。
昔からわりと痛かったのだが、痛みというほどのものではなかったので、ずっと放っておいたら、最近は空腹時に痛むようになってきた。
ま、大したことはないと思うのだが、今日は祖母の薬を取りに病院へ行くことになっていたので、そのついでに診察してもらうことにした。
そしたら、「まあいろいろ検査してもいいけど、検査しても治るわけじゃないから、とりあえず胃薬ためしてみてください」と。
なんか…正しいんだか正しくないんだか…。
ま、それはそれでよかったのだが、帰ってきたら、おばあちゃんが「薬を取りに行っただけなのに、遅すぎる!」と相当心配していたらしい。
診察もしてくると言ったつもりだったんだけどなあ…。
そしたらなんと、しゃべっている途中でおばあちゃんがいきなりテーブルの上に突っ伏してしまった!
「え?おばあちゃん!大丈夫!?」
と焦ったら、
「心配しすぎてくらっとした…」
だって。
そ、そんな…。子供じゃないんだから、病院からの帰りが遅いくらいでそんなに心配しなくても…。

これだから実家住まいは楽じゃない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »