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柄刀一「密室キングダム」

まさにキングダムというのにふさわしい一冊だった…。
読むのが早い私が、四日もかかったよ…。

普通これだけ分厚いと、エンジンがかかるのが遅いとか、中だるみがあるとかするのだが、最初から最後までテンション高いままというのがすごい。
あらすじは途方もなく長くなるので割愛しますが。
探偵役の南美希風くんがすごくよい。
ほかにもいくつか作品に登場してはいるのだが、今回は心臓病を患っている真っ最中という設定で、ますます愛おしい。
ふつう、本格ミステリの探偵役ってキャラが濃いというか、偏屈というか、クールというか、ちょっと人情味が薄いのが多いんだけど、かつてないほどにナイーブな探偵だった。
そこが私のツボなんだけど。
マジシャンの館で起きた、不可解な連続密室殺人事件をひとつひとつ、確実に解決していき、それでいて自分の解決に決して満足しない。
謙虚な子だよ。
もちろん、これらの密室を考えているのも解答しているのも作者なわけで、作者を褒めなくちゃいけないんだけど。
いくつか私にも予想がついた部分もあるのだが、ほとんどは「ほえ~」と感心するしかない。
よくもまあ、こんなにいろいろ発想が出てくるよ。
それが現実的かどうかはおいといて、まずはそれだけでも評価できると思う。
密室を出し惜しみしない、まさにキングダム状態だった。
この先、密室のアイデアが枯渇しないといいんだけど…。

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