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石川広千花「ユリエルとグレン 1」

なんつーか…世のオタク女子たちに「パロってくれ!」と言わんばかりの内容だわ…。
わたしもまあまんまとそれにひっかかったわけだけど。

突然ヴァンパイアに襲われ、母を失った兄のグレンと弟のユリエル。
しかもその時に、グレンはヴァンパイアにされ、ユリエルは「無限の血」という特殊な血を持つ人間だということがわかる。
二人は、「ヴァンパイアから人間に戻る方法」を探すために長い長い旅を続けるのだが…。
「ポーの一族」と「鋼の錬金術師」を足して2で割ったような話。
ヴァンパイアの二人(一人は違うけど)があてどなく彷徨うあたりは「ポーの一族」だし、外見が兄に見えるほうが弟で、12歳の外見のままとまってしまったのが兄だというあたりは、「ハガレン」を意識しているとしか思えない。
狙っているんだろうなあ、やっぱり。
内容自体は所詮児童向けなので、かなり甘い展開なのだが、設定がおいしいだけに、一部女子に人気が出るかもよ。

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さむいよ

寒いよ!寒いよ!
昨日ホットカーペットを出しておくべきだったよ!
まさか九月に必要になるとは想像だにしていなかったけど。
つーか、わたしは人よりも寒がりなんだよ!
「うすら寒い」というのからしてダメなんだよ!
夏はクーラーなしでも乗り切れるけど、冬は暖房なしでは死ぬ。
当たり前か。
とにかく、ちょっと寒すぎなーい?
地球温暖化とかいって、けっこう寒いじゃーん。
個人的には氷河期よりか温暖化の方がいいかも。

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ボキャ天

ボキャ天スペシャル見てしまった。
最初、どういう番組だったかすらも思い出せなかったんだけど、見ているうちに「あ~そうだった!」と思い出してきた。
大玉とかあったよなあ。座布団とかね。
大体、ボキャ天ってそもそも視聴者の投稿番組だったのがあんな風になっていったんだよね。
投稿番組時代の方が記憶に残ってる。
でもネプチューンの「アキラです」は好きだったわ。
爆笑問題のネタは案外覚えていないんだけど。
なんか見てて痛々しかったのはパイレーツ。
やつれちゃって…。私生活がうまくいってないのかしら。
今日の若手芸人ではサンドウィッチマンが一番好きだった。イワイガワもよかったけど。
これ、本当にレギュラー番組として復活しそうだな。
この番組のいいところは、「ネタ」とか関係なしに芸人の実力がちゃうところだよね。

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真山仁「ハゲタカ」

ドラマの評判がよかったみたいなので読んでみた。
いわゆる「経済小説」を読むのは初めて。
むむむ…。
はっきり言って、大半が意味わからん。
「まねーじめんとばいあうと」って?「まねーじめんとばいいん」って?
わからんわ!
多少なりとも、金融関係に興味のある人は「めちゃくちゃ面白い!」と思うのだろうが、まったくその気のないわたしは、途中で挫折しそうになった。
なんとか読破したけど。
結論としては、「経済なら経済ばなしで徹底すればいいのに、妙なところで人情話が出てくるな」という感じ。
主人公の鷲津を突き動かす原動力が「復讐」というのもややありきたりな感じだし。
あとホテルのオーナーの女性の役回りがいまいちわからん。
一つ言えるのは、この話のシチュエーションすらすでに過去のものだということ。
アメリカの投資会社とかが日本の企業に群がってくる時代は終わり、今度は逆にサブプライムとかで経済破綻したアメリカの企業を日本が買い取る時代になりつつある。
ハゲタカはどっちもどっち、ということかね。
どうやら「ハゲタカ2」が出ているらしいけど、読むかどうか…。

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道尾秀介「背の眼」

「片目の猿」で「???」となり、「シャドウ」で結構面白いと見直したので、もう一冊読んでみようかと。
しっかしこれ、いろんな意味で中途半端というか。
「心霊現象探究」というから、オカルトと思わせておいて、ミステリで落とすという、京極夏彦パターンと思いきや、本当に心霊現象が起きているし。
でも心霊現象だけですべてを説明させず、殺人を犯したのはあくまで実在の人間にしたりだとか。
両方のおいしいところだけを取ったというか、説明しづらいところは心霊現象で、説明できるところはミステリで解決させたという感じ。
ずるいよな。
この探偵役はこれからも出すつもりなんだろうなあ。

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歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」

探偵遊びが高じて、お互いに犯した殺人事件の謎解きまで始めてしまった五人。
ネット上だけでつながっている彼らは、次々と「難事件」を作り出すのだが…。
まあ趣味の悪い殺人ゲーム話なのだが、いい加減この人のトリックは読めてきた。
終盤の「意外な展開」は半分くらいは予想していた。
しかし、ちょっとネタばれになるけど、こんだけ殺人に対して罪悪感を持たない五人が、最後に仲間内だけになると、どうしてこうも動揺するのか。
そこらへんに無理を感じた。
まあネット上だけのつながりと、オフでのつながりとではまた意味が違うかもしれないけど。

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初の猫洗い

うちのニャン太はお風呂に入ったことがない。
つまり、ニャン太を洗ったことはいまだかつて一度もない。
かの有名な美猫「はっちゃん」も、いつも濡れタオルで体を拭いているだけらしい。
それなのにあのツヤ!
うちの猫とは大違いだよ…。

と脱力していたのだが。
昨日、初めてニャン太を洗う羽目になった。
例によって、家の裏からニャン太と野良猫がケンカする声が聞こえてきて、「ニャン太!」と呼び寄せて、あわてて家に入れたのだが。
明るいところでニャン太を見て、わが目を疑った。
体中がドロだらけ!
なんだこりゃ!
家の裏は、かつては広い畑で、ニャン太の遊び場になっていたのだが、とうとう何軒も家が建ってしまい、ニャン太もさすがにもう遊べないと思っていたのだが。
その工事現場に入り込んでしまったらしい。
ドロが毛にまとわりついて、拭いても拭いても全然とれない。
仕方なく、ニャン太を風呂場に強制連行し、初シャワーを浴びせたのだった。
「あおーーーーーーーあーーおーーーー」と断末魔をあげるニャン太。
近所には「猫を殺そうとしている」と誤解されたんじゃあるまいか。
しかし、ニャン太にストレスとトラウマを与えながらも、何とかドロを落とすことに成功したのだった。
つ、疲れたよ…。

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お彼岸

昨日書いたブログが、アップ中にいきなりフリーズして消え去ってしまったので、もう書き直す気力もなく。
ま、仕事の愚痴ですよ。

今日はお彼岸のお墓参りに行ってきた。
いつものように、親戚の叔父叔母といっしょに車でお寺まで行ってきたのだが、やっぱり混んでいて車を停めるのが大変だった。
ともあれ、お線香をあげてお参りをすませてきた。
以前はなかったんだが、「永代供養の墓」というのが出来ていて、「希望者募集中」みたいな張り紙が。
やっぱり一人暮らしの人が増えて、こういう「生きているうちにお金を払って供養してもらう」というのが当たり前になりつつあるのかもしれない。
わたしも他人事じゃないしなあ。
そのあと、お昼をどこか外で食べよう、ということになったのだが、どこもかしこも満杯。
あちこち四箇所ぐらいを回った挙句、結局小さなさびれたお蕎麦屋へ。
ここも予想以上の混み具合に店のキャパを越えていたらしく、かなり待たされた。
出てきた鴨南蛮も、つゆはまあまあだったけど、鴨がね…。脂身と筋ばっか…。
そんで帰宅したんだけど。
出てくるときちょっとおばあちゃんが混乱していて、わたしたちがいくお墓を、おじいちゃんがいるお墓じゃなくて、おばあちゃんの実家のお墓と勘違いしていたらしく、「げんじ(おばあちゃんの弟の名前)のお墓に行くの?」みたいなことを言ってたんだけど、その後混乱が収まってなくて、自力で実家に電話をかけようとしたらしい。
で、結局母親が電話して、向こうの家の人が「ちゃんとお参りしましたよ」というのを聞いてやっと納得したと。
う~ん…そこまでボケちゃってるのかあ…。
ちょっとがっくり。

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ジョージ・R.R.マーティン「乱鴉の饗宴」

うぬう~…。
ひっじょーに楽しみにしていた、「氷と炎の歌」シリーズの最新刊だというのに、めちゃくちゃ腹立たしい。
ストーリー的にも、幕間というか雌伏編というか、やや話が停滞している部分ではあったんだけど。

訳をいきなり変えるな!

つーことですよ。
確かに長いシリーズなので、訳者が途中で変わってしまったのは百歩譲ってよしとしよう。
だが普通、登場人物の名前を変えるか!?
はっきり言って、最初だれがだれだかわからなくて、非常に困惑した。
読んでいるうちに、「訳が変わった」ということに気付いたものの、だったら最初に断り書きを入れておけよ!と憤りを感じたのだった。
案の定、訳者あとがきではダラダラと言い訳が書き連ねてあったけど。
どうも、アメリカで発売されたCDブックの発音に合わせて、固有名詞の読み方を変えたらしい。
「作者の意図に沿うのが一番大切だと思うのです」
だと。
そりゃあそうだけど、それは最初から貫徹できるときだけだろ。
三部まで違う読み方できて、四部でいきなり「こっちが正しいから」つって変えられても、読んでいる方としては戸惑うばかりだよ。
何といっても、このシリーズは何百人という膨大な登場人物がいて、タリーとかターリーとかダリーとか、ロラスとかロリスとか、似たような名前が多すぎる。
それをようやく判別できるようになった矢先に変えられたんだから。
名前っつーのは記号でしょ。記号を変えるのは、その記号が何を指すか明確である、という前提がないとダメだろうが。
一回決めた記号を安易に変えるな!
変えるにしても、せめて最初に登場人物一覧を載せておけよ。
今まで一番最後に載せるのが通例だったとしても、今回みたいな大幅な変更をしたんだったら、そうするのが当然だろ。
上下巻のうちの、誰が下巻の方から読むやつがいる?

はあはあはあ…。
とにかく、訳者および編集部には猛省していただきたい。

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哀しいお知らせ

おばあちゃんがショートステイから帰ってきた。
ここ3ヶ月ほど、食べる量が激減しているのは気付いていて、気にもしていたのだが、「食べたくない」というのを無理に食べさせるわけにもいかず、困っていた。
そしたら、ショートステイで体重もはかってくれていて、見たら3ヶ月で8kgも痩せていた!
ショック…。
まあ夏の暑さでちょっとバテていたせいもあると思うんだけど、見るからに小さくなっちゃったんだよね。
ほんとにごはん食べないから。
もしかして、消極的な自殺なんじゃないかと疑ってみたりしたんだが、やっぱり単に食べたくないだけなんだと思う。
一日中寝ているだけで、食欲がわくわけないよね。
かと言って、無理やり起こそうとすると体が辛いみたいだし。
はああ~。まあ年齢が年齢だから仕方ないんだけどもさ。

というわけで、23日はお彼岸でお墓参りに行ってきます。
今年はまだ一度も行ってなかったからなあ。

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森博嗣「タカイ×タカイ」

これは多分、タイトルが先にありき、なんだろうなあ。
森ミステリとしてはトリックも甘いし、犯人も意外性がなくて、割とつまらない。
それにしても、萌絵って客観的に見ると鼻持ちならない女だよなあ。
かわいげがないっていうか。
萌絵の視点で話が進行しているときはあまり気にならなかったんだけど、特に大学で働くようになってから、「スカした女」の傾向が顕著になりつつある。
犀川先生ともうまくいってんだかいってないんだかよくわからんし。
わたしはやっぱり、小川さん好きだなあ。
というか、自分を投影してしまうんだよなあ。小川さんに。
年下の男の恋愛を過剰に応援してしまうあたりとか。
別にその男の子に気があるわけじゃないんだけど、余計なお世話と思いつつもお役に立ちたいというところが。
ところで、もう一つのシリーズもまだ終わってなかったんだな。
新刊が出ていて驚いた。

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よんまるいちけー

とうとううちの会社にも「よんまるいちけー」の波が押し寄せた。
つか、名前は聞いてたけどまったく知識がなかったんだが、どうも退職金の一部を運用にまわさないといけないらしい。
運用って。そういう投資が一番嫌いなのに。
わたしが唯一やっているのは国債だけだというのに。
でも、いろいろ話を聞くと、この「よんまるいちけー」にしないと、税金で取られて結局目減りしてしまうんだそうな。
「よん~」は税金がかからないから。(ホントか?)
でもなあ…元本保証のやつにするという手段もあるらしいんだが、それだと利率が低いので、本来もらえるはずだった退職金よりも少なくなってしまいそうだ。
だからと言って欲をかくと、「りーまん」みたいなことになってしまいそうで怖いし。
も~誰か適当にやっといて!

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黒定食

週明けから新しいシステムになった関係で、もう忙しいのなんのって。
しかも、残業時間を強制的に三十分繰り上げさせられたので、いつまでもいつまでも仕事が終わらない。
さくっと残業して、後に引かないほうが体にはラクだというのに。
あ~あ。

今日は母親が俳句の会に行ってしまったので、夕飯は外食。
何しようかいろいろ迷ったのだが、おばあちゃんがショートステイ中で、出来あいの惣菜ばっかりになっていたので、ちょっと体によさそうな「黒定食」というのにしてみた。
黒米のごはんに、黒酢あんかけの空揚げ、野菜スープ、サラダ、根菜の胡麻和え、黒豆の煮付け。
まさに黒尽くし。
でもこれが結構美味だった。特に野菜スープと黒米。
黒米は毎日このごはんでもいいくらい気に入った。
でも、やっぱり健康にいいだけあって、微妙に物足りないんすよね…。

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帚木蓬生「閉鎖病棟」

「エンブリオ」のあとだったので、作風の違いにちょっと驚いた。
もともと作者は精神科医だということなので、この作品の方が断然よい。
「閉鎖病棟」とは、精神病院のこと。
「精神分裂病」今でいう「統合失調症」患者たちが繰り広げる、人と人との絆の話。
精神を病んでいるとはいえ、ひとりひとりの人生があり、家族がある。
そこを丁寧に掬い取って描いているのがいい。
同じ病名だとしても、同じ症状の人間は一人としていない、という言葉がちょっと胸にきた。
確かに、いわゆる「健常者」の目から見ると、「精神病」ということで一括りにしてしまいがちなんだよね。
それがどんなに愚かしいことかというのがよくわかる。
最近、精神病院の通院歴がある犯罪者に対する風当たりが強くなってきているのを感じるけど、あらためて、心を病んでいる人をその他の犯罪者と同列に罰するのは違うと思った。
ならばどうすればいいのか、となるとなかなか名案は浮かばないんだけど。

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方南町はとおい

今日はコンクールを聞きに行ってきた。
早めに家を出たつもりなんだが、予想以上に方南町は遠かった…。
いや、わかってたんだけどね。
でも一時間半かかるんだよなあ。
久々に音楽を聴いたので、耳が鈍っているというか、いまいち上手い下手の判断がつけづらかったけど。
ズバ抜けて上手いところと、ズバ抜けて下手なところはよくわかる。
まあ、いずれにしても中学生なのに、みんながんばってるよ。
ただ。
気になったのは自由曲の選曲。
たまに「なんだこりゃ!?」というのがある。
中学生なんだからさあ。もっとわかりやすい曲とか、素直な曲をやれよ。
変な現代曲とか聞かされてもなあ…。演奏会とかならいいけど、コンクールだとちょっと微妙ですよ。

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ひさびさパスタ

久しぶりに、会社近くのイタリアンでパスタを。
最近、土曜出勤の人がいるため、会社の近くにはうかつに近寄れなくなったのだった。
ちょっとアルデンテすぎな感じもあったけど、相変わらず美味しいわ。
ここのイタリアンはやめられん。
デザートはチョコレートケーキとティラミスだったし。

そのあと、いつもの流れで本屋→漫画喫茶へ。
「よつばと!」の最新刊を読む。
これ、やっぱ買うしかないか。
よすぎる。癒されるわ。
前の巻も読みたくなるもん。
bk1で溜まったポイントを使うかなあ。

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あーそーぼ

今日、いきなり友人が子ども連れで遊びに来た。
遊びにっていうか、近所まで来たついでに顔を出しに来たって感じだけど。
子どもがずいぶん大きくなってて驚く。
子どもの成長は早いねえ。
庭で蝶をつかまえようとしたり、バッタをつかまえたりと、元気がいい。
今日はニンテンドーDSを買いに行ってきたらしい。
とうとうこの子もゲームっ子か…。
しかし、現実問題として、DSもっていない小学生は友達ができないらしい。
子どもの世界も大変だよなあ。
みんなでできるゲームというのが流行ればよかったんだけどねえ。
DSって所詮はひとりでやるものだから。
誰かの家に遊びに来ても、みんな黙々と話もしないでDSをやってたりするそうだ。
そういう子どもにはなってほしくなかったんだけど。
時代か。

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ユッキー目撃

会社の帰りに、生のユッキー・ハトヤマを目撃。
みんなユッキーといっしょに携帯で記念写真を撮っていた。
しかし、せいぜい5~6人という哀しさ。
こんな辺鄙なところでやってもねえ…。
ほとんどの人は、記念撮影を冷ややかな目で見つつ通り過ぎていくのだった。
もちろんわたしも。
それにしても、ユッキーはもっと小さい人というイメージだったんだけど、そんなでもなかったんだね。
普通ぐらいの大きさだった。
大きさって。

そういえば、今日は会社で健康診断があったのだった。
この日のために、Wii Fitを買ったといっても過言ではないのだが、それが果たして役に立ったかというと…。
正直言って、一年に0.5kgずつ確実に太ってます。
が~ん。
でも採血も全然痛くなかったし、内診の医者は若くてかわいい感じ(♂)でよかった。
ただ一点、人目にさらされると思って着ていったお気に入りのタンクトップに、ひもを調節するプラスチックがついていることに気が付かず、レントゲンで手間取ったのが痛い…。
幸い、その上にTシャツを着ていたので、それで撮ったけど。
シロウトみたいなことしちゃったぜ。

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箒木蓬生「エンブリオ」

『週刊文春』でこれの続編が紹介されていたので、ちょっと読んでみる気になった。
なんというか、今まで読んだことのないタイプの小説。
それはものすごく前衛的とかそういうのではなく、主人公が胎児(胎児未満のごくごく初期の段階をエンブリオというらしい)だという意味で。
もちろんストーリー上の主人公はいて、それが岸川という医者なんだけど、この医者がひたすら違法とも非倫理的ともいえる人工授精を繰り返している。
例えば、ホームレスの男性の腹腔内で胎児を育てようとしたり、自分の精子をつかった受精卵を不妊治療に使ったり(それも何百人という単位で)、パーキンソン病の治療に、患者の遺伝子を継ぐ胎児(要するに子ども)の脳を使ったり。
読んでいても現実的じゃないのだけど、でも一方で「こういうことも可能なんじゃないか?」と思わせる説得力がある。
これだけのことをやっちゃうんだから、さぞかしマッドサイエンティストっぽいんだろうなと思いきや、この岸川がひっじょーにわかりにくい。
というよりも、作者が岸川という人間像を全然描いていない。
描かれているのは岸川の行動だけなので、読者はそれをどう解釈すればいいのか迷う。
だから、結構生々しい事件の数々も、なんとなく読み流してしまうのだった。
小説としていいのかどうかは微妙だけど。
しっかし、人工授精の世界の進歩は目を見張るものがあるので(「試験管ベビー」なんて今じゃ当たり前だし)、ここに書かれていることも現実になる日が来るのかもしれない。

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桂美人「ロスト・チャイルド」

なんたら賞受賞作。なんだっけ…。
みょーに長くてくどくどしい小説だな…と思ったら、やっぱりデビュー作だったか。という感じ。

あらすじも説明しづらいのだが、特異な遺伝子を持つ神ヒカルが、亡き兄の研究を乱用しようとする輩に狙われる…みたいな話。
とにかく、長すぎる。三分の二ぐらいにカットしたほうがいい。
「一回書いたものを消すのはもったいない」という気持ちはよくわかるが、これは編集の人ももうちょっと推敲して、いらない部分は削除させたほうがよかった。
本筋と関係ない事件がだらだらと続くし、あと登場人物がいちいちキャラが立ってて、むしろ読みにくい。
主人公周辺の数人にとどめておけばいいものを、出てくる登場人物がいちいち濃いので、読んでてちょっと鬱陶しいのだ。
でもまあ、筆力はあるというか、ここまで話をひっぱるだけの力量はある。
他の本を読むかわからんが。

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能町みね子「オカマだけどOLやってます ナチュラル編」

わたしは、オカマとかそういうことに対して偏見はないつもりだったのだが、これを読んで、「やっぱり偏見があったんだ!」ということに気付いた。
まあいわゆる、「性同一性障害」の方のブログ日記のようなものなんだけど。
「性同一性障害」って、なんとなく「中身がその性というより、その性になりたいんじゃないの?」などと思ってたのだった。
もちろん、「自分ではずっと女だと思っている男の人」というのがいてもいいとは思うのだが、わたし自身があんまり、自分が女だとか男だとかいうことに意識的じゃなかったので、「そういうことって自然に思うことなのか?」と不思議だったのだ。
しかし!
この作者は、ほんっとーにナチュラルに女の人。
文章読んで、この人が医学的には男性だと気付く人ってそうはいないんじゃないか。
いわゆる「ニューハーフ」的な女性らしさじゃ全然なく、ほんっとに友だちとかにいそうなタイプ。
「やっぱ男はメガネだよね~!」とか「ブラが微妙に体に合わん…」とか、そういうことをついつい発言してしまう、中性的な感じの女子。
この方はたまたま、外見的にも女性に近かったようで、手術する前からすでに「OL」として働いていたそうだ。
それもすんごい話だけど。

関係ないが、会社の近くの小学校に送り迎えに来ている保護者で、どーしても「ホントはお父さんだけどお母さんみたいなかっこしてる」ように見える人がいて、めちゃくちゃ気になる。
わたしがそう感じるだけで、本当にお母さんなんだろうけど。
皮下脂肪がほとんどなくて、肩幅ががっつりしていて、やけにヒラヒラしたワンピースとか着ちゃってるのだ。
「キッチン」じゃあるまいし、そうそうそんな人はいないと思うが。

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秋の行楽

来月、親戚一同で日帰り温泉に出かける予定。
シベリア抑留体験を持つおじいちゃんが、国から慰労金みたいなものをもらったとかで、それで総勢25名を温泉にご招待。
偏屈で意地っ張りでみんなにいろいろ言われていたおじいちゃんだが、やっぱりそろそろ改心したのかもしんない。
わたしと母親も一応参加にしたんだけど、内訳がなんだか知らない人ばっかり…。
親戚といってもお正月に集まるような面子ではなくて、もっとぐっとアダルト(というかシニアというか)な雰囲気。
はっきりいってわたしはかなり浮いている。
かろうじて、いとこたちが何人か参加するみたいだけど…。
しかも!現地にいるのがたったの二時間だって~。
まあみんなそれぞれ予定があるだろうから、長居もできないのかもしれないけど、行ってすぐ帰ってくるようなものじゃないの…?
おごってもらっておいて何だけど、日帰りはきっついわあ~。

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森博嗣「もえない」

「もえない」って、てっきり「萌えない」だと思ったのよね~。
森博嗣も、そんな言葉使うんだ!とか思って。
んなわけない。
「燃えない」でした。

自殺した友人の葬儀に参列する少年。
特に親しいわけでもなかったのに、なぜかその亡くなった友人の遺品から、自分の名前の入ったプレートが見つかる。
不思議に思い、かつて友人が通っていたというピアノ教室に行ってみると、そこの温室に、自分のプレートとまるっきり同じプレートが植木鉢に刺さっていた…。

正直、途中まで全然話が見えない。
主人公の少年がまるで覇気がないし、行動の意味もよくわからないので、ちょっとイライラするが、最後に「そういうことかあ!」と納得。
小さい頃の記憶があまりない、という設定を知った時点で薄々感じていたけど。
最後のクライマックスの盛り上げ方はなかなかすごかった。
これは二時間ドラマとかでやると面白いかもしれない。

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石持浅海「心臓と左手」

「月の扉」に登場した探偵役、座間味くんの連作短編集。
と言いつつ、「月の扉」をよく覚えていなかったりする。

いわゆる「安楽椅子」もの。座間味くんは、例のハイジャック事件で知り合った刑事と時々飲みに行く仲で、その酒の席で出た事件の話を、その場で解決してみせる。
座間味くんの推理力のすごさが伝わる一冊…のはずなんだが、ちょっと出来すぎというか。
現場を何も見ないでそんなに勝手に解決しちゃっていいの?というか。
「事件は現場で起きているんだ!」と言いたくなるというか。
特に、一番最後の話。
ハイジャック事件の人質になっていた少女と、座間味くんが偶然再会。
少女は、事件後に別人のようになってしまった父親のせいで、不幸な身の上になっていた。
しかし「お父さんは弱い人間なんかじゃない」という座間味くん。
ちょっといい話か…?と思いきや、父親のとんでもない過去を推理する。
あくまでも推理なので、本当かどうかわからんのに、娘にそんな断言しちゃっていいのか…?とわたしなんかは思うのだった。

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おさぼり

しばらくサボってしまいました…。
ちょっと風邪引いたもんで。
めったに風邪引かないので、ちょっと具合悪くなると、「これは絶対熱がある!」と確信してしまうのだな。
実際は大したことなかったんだけど。
金曜日は、部署の飲み会だったのに、キャンセルしてしまった。
土曜日が休みなんだから、無理すれば出られないこともなかったんだけど、くしゃみ連発してもわーっとした状態で飲み会に出ても、周りに迷惑なだけだと思い直して。
社会人なんだから、自己管理には気をつけよう!とか散々言っておいてこのザマ。
でも会社休んでないので許して。
月曜日はぜったい休めない大事な打ち合わせがあるし。
ま、わたしがこんなに必死になってても、休むパートさんは休むんだけどな。

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大崎梢「サイン会はいかが?」

成風堂書店シリーズの第三弾。
第二弾をすっとばしてしまったけど、読みきり短編集なので問題なし。

というか、すっとばすと問題があるような展開が欲しいところだなあ。
杏子さんが地味ながら、なかなかいいキャラなので、ここでステキな出会いを演出してあげたい。
多絵はほっといても自分でなんとかするだろうから。
しかし、段々ネタがなくなってきた…というか、ミステリ的に無理が出てきた感じがする。
「本屋が舞台」という大前提は変わらないので、その中でとなるといろいろ制約も多いんだろうけど。
もうちょっとオチをつめておかないと、なんというか脇の甘いミステリになりつつある気がする。

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米澤穂信「インシテミル」

一つ間違えば、「バトルロワイヤル」の二番煎じだが、かろうじてそこまで殺伐とした話にならなかったのは、かなりちゃんとした本格ミステリとしてのオチが用意されていたからだろう。

破格の時給につられて、とある実験のモニターとして集まった12人。
しかしそのモニターとは、それぞれに違った凶器を持たされて、7日間を過ごせという内容だった。
そのまま何事もなければよかったのだが、次の朝に第一の殺人が起きてしまう…。
これだけだとまんま「そして誰もいなくなった」のパターンなんだけど、違うのはちゃんと主人公がいること。
アガサ・クリスティだったらそれでも安心できないところだが、この主人公の暢気さ鈍感さに読者が救われる感じ。
もちろん、最後のどんでん返しも用意されているが、それよりもこの主人公の、この理不尽な状況に対する対処のしかたが見所だといえるだろう。
これはこれで面白かったので、間違っても続編とか出さないでほしいな。

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えくすぷろーら

なんか知らんけど、いんたーねっとえくすぷろーらがばーじょんあっぷされてた。
使いやすいんだか、使いづらいんだか。
とりあえず、お気に入りは表示しっぱなしにしておきたいんだが、どうすればいいのか。
端からのぞいていくだけなのに、いちいち表示するのが面倒くさい。
画面が小さくなっても別にいいのに。
あと、微妙に画面のデザインが変わるのに驚き。
色合いも前となんか違う。
ばーじょんあっぷでこんな影響が出るものなの?
それともわたしのパソコンがヘンなのか。
なんでもいいけど、前の状態に戻したいわ。

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車の処分

いよいよ本気で車を処分することにした。
とりあえず、今までお世話になってた車のディーラーの人に相談したら、
「いいですよ」と安請け合い。
しかも、会社を通さないで廃車業者に引き渡すので無料でいいんだって。
まあ!なんて親切な!
と思って、よくよく調べてみたら、業者に直接渡せば、逆にお金がもらえる場合もあるらしく…。
ん~まあいっか。
とりあえず、ディーラーの人に手数料ぐらいは払ったほうがいいんだろうか。
それとも、横流し(人聞きが悪いけど)でそれなりに向こうにも入るかもしれないから、放っておいていいんだろうか。
しかし、保険も解約しなくちゃいけないし、結構いろいろ手続きが面倒なのだった。
住民票とかまで必要だとは知らなかったよ。

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