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森絵都「ラン!」

なんとも風変わりな小説。
この作者はわりとヤングアダルト系の話が多いのだが、今回もそういう感じ。
家族を失い天涯孤独の生活を送っていた環。
ある日、友人の自転車屋さんからもらった自転車に乗っていると、知らないうちに「レーン越え」をしてしまう。
レーンを越えた人間は、死者の国に行けるのだった。
そこで家族と再会した環だったが、彼らの居場所と行き来するのに不可欠な自転車を、自転車屋の亡くなった息子に返さなければならなくなり、自分の足で走ってレーン越えをすることを決意する。
しかしその条件は、日没からその日のうちに40キロを走りぬく、という過酷なもの。
ちまちまと走る練習を始めた環は、「ドコロさん」という風変わりな男にランニングサークルに誘われ…。
普通なら最初の「死んだ家族との再会」が一番のクライマックスにきそうなところだが、あえてそれを導入にして、実際は「ランニング小説」なのだった。
とにかく、ひたすら走る話。
サークルの仲間たちとのユーモアあふれる関係も見所なんだけど。
でも、最近この手のスポーツものって結構多いよね。
読むのは好きなんだけど、だからと言って走ろうという気には全然ならんな。

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