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万城目学「プリンセス・トヨトミ」

どんな話だか想像もつかなかったのだが、想像の範囲を超えたスケールのでっかい話。
ここまででかいとかえって気持ちいいわ。
会計検査院から大阪に派遣されてきた三人の男女。
「OJO」という会社に、もう何十年も検査が入っていないことを知り、その理由を突き止めようととしたとき、大阪という町が秘めたとんでもない秘密が明らかに…。
まあ軽くネタばれしてしまうと、大阪が大阪であるために、父から息子へと引き継がれていった「豊臣秀吉」にまつわる大いなる秘密なんだが。
東京で生まれ育った私には、そのアインデンティティはいまいちピンとこない。
この間飲み会で知り合った男性は大阪出身で「絶対にいつか大阪に帰る。大阪サイコー!」と叫んでいた。
はあ。
大阪城にまつわる歴史も全然知らなかったんだけど、豊臣秀吉って確かにお墓がないよね。初めて気付いた。
徳川家康は東照宮という、ちょっと不必要なほどに立派なお墓があるというのに。
そこからすでに、大阪と東京の隔絶は始まっていたんだね。
そりゃあまあ「プリンセス」を大事にしたがるのもわかるよ。
最後の最後で「男のロマン」が必ずしも男だけのロマンじゃないというのがわかるあたり、さじ加減がうまい。

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