« 選挙活動 | トップページ | 寿への道 43 »

太田忠司「落下する花」

亡くなった人が、死の直前に残した思いが形になって残るという「月導」。
それを読むことができる人間を「月読」という。
ファンタジー設定のミステリー連作集。
一作目は読んだのだが、シリーズ化していたのは知らなかった。
長編だと「月読」という設定がちょっと活かしきれていない気もしたけど、短編だとちょうどいい感じ。
いわばダイイングメッセージが必ず残る世界での謎解きだから。
しかし、そのダイイングメッセージが必ずしも、明確な意味を持っているとは限らないのが面白いところで。
「萩原朔太郎の猫町が読みたい」というのが最後の思いだったりする。
ファンタジーとミステリーの共存というのはなかなか難しいものがあると思うが、この月読はわりと成功しているパターンではないだろうか。
ただ、月導が死んだ人の数だけ残るというのはかなり鬱陶しい。
匂いだけとか感触だけとかいうのもあるらしいが、形として残るとものすごいことになるような気がする…。

|

« 選挙活動 | トップページ | 寿への道 43 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 選挙活動 | トップページ | 寿への道 43 »