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平野啓一郎「決壊」

暗い。暗すぎる!
この作家は初めて読んだんだが、若いわりに(若いから?)暗い文章。
まだ何も事件が起こってないときから、暗さで気が滅入ってくる。
東大出で国会図書館に勤める兄と、比較的いい大学を出ていながらも兄に対してコンプレックスを抱いている弟。
決して仲が悪いわけではなかったはずなのに、弟の妻をめぐるちょっとした誤解から、距離ができはじめる。
そんな矢先、弟が何者かによってバラバラ死体にされるというおぞましい事件が。
直前に会っていた兄が犯人と疑われ、警察で厳しい取調べを受けるのだが…。
なんというかねえ。
視点がころころ変わるので特定の登場人物に感情移入しづらい。
でもそれは多分、読者に俯瞰的な視点からこの作品を見させようという意図なのかもしれない。
実在の事件なんかもちらほら出てきたり、明らかにモデルがいそうなテレビ番組とかが登場したりするので、いやでも設定にリアルさを感じないわけにはいかないのだが。
それにしても救いのない陰惨な展開。
どうにかならなかったのかしら。

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