« もぐたん | トップページ | 中島京子「ハブテトルハブテトラン」 »

恩田陸「きのうの世界」

「ネル」と同じシリーズ。
早川書房はいろいろと冒険するなあ。
で、恩田陸独特の「ざらりとした肌触り」な一冊。
大体、最初の設定は面白そうなんだけど、終盤になって話が収束せず、なんとなく中途半端な感じで終わってしまいがちな恩田作品。
だが今回はかなりきれいに収束できていた。
三つの塔のある田舎町。住む人々は、その塔が何のためにあるのか知らずに過ごしていた。
だがある日、その町で殺人事件が起きる。
殺されたのは、一年前に飲み会のあとで突然姿を消したサラリーマンだった。
町の塔の謎を明かそうと、あちこちで聞きまわっていたという彼は、なぜ、誰に殺されたのか…?
今回の主役は何といっても「塔」。
結局はそれをめぐる謎なんだけど、理由がわかると「なるほど!」と思わず膝を打つ。
まあちょっと設定としては無理がなくもないんだけど。
それからちゃんと殺人事件の経緯も明かされるのでご安心を。

|

« もぐたん | トップページ | 中島京子「ハブテトルハブテトラン」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« もぐたん | トップページ | 中島京子「ハブテトルハブテトラン」 »