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中島京子「ハブテトルハブテトラン」

「ハブテル」というのは「ふてくされる」とかいう意味の方言らしい。
「ハブテトル?」「ハブテトラン」みたいな。
なんだか方言のおかげでほんわかした雰囲気の少年小説。
学校で委員長をやっていたせいで激しくストレスにさらされて登校拒否になった大介は、母親の実家のある広島県に2学期だけ転校することになる。
そこで「ハセガワさん」という別荘帰りだという変わったおじさんにあったり、やたらとアタックしてくる少女とであったりしているうちに、すこしずつたくましくなる。
やがて、自分よりも先に転校していった少女のいる今治に行くことを決意するのだが…。
いじめも出てくるには出てくるが、そんなに深刻な感じではなくて、もっとさらりとした描写。
少年のキャラがやや弱いといえば弱いんだが、その周りのキャラ(とくにハセガワさん)が相当に濃いのでバランスはとれている。
なんというか、押し付けがましくない雰囲気が私は好きだな。
ここに登場する「プリントップ」という食べ物は実在するらしいのだが、一回食べてみたい。

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