« しゃちょおのおはなし | トップページ | 伊坂幸太郎「あるキング」 »

2009(?)ランキングベスト5

毎年恒例のランキング。
今年は…じゃなくて去年は難産だったわ…。
不作だったというわけでもないのだが、「これ!」という絶対的な作品がなくて。
というわけで、個々の作品というよりも作家ランキング的に。

でけでけでけでけ…。
まずは第五位!
上橋菜穂子「獣の奏者 探求編・完結編」
正直、これをランキングに入れるかどうかすごく迷った。
おそらく二度と読むことはない本だと思ったから。
それほど結末が私には厳しかったのだが、児童書というかたちでここまでの完成度の作品を読ませてくれたその力量に敬意を表して。
愛があるからこそ、この終わりかたは切なかった…。

それから第四位!
伊藤計劃「ハーモニー」
全然知らなかったのだが、この作者は若くして急逝してしまったらしい…。
この作品自体はかなり難解でもあるし、評価がわかれるところだと思うが、そのSF的発想は常人には到底及びもつかないものがあった。
これからさらに日本のSF界を発展させていく力量の持ち主だと確信していただけに、非常に惜しい人を亡くした…。
合掌。

そして第三位は!
打海文三「覇者と覇者」
これも第四位に続いて微妙な選択だったのだが。
なんと言っても「未完」だし。作者急逝のために。
でもこのシリーズは、まさに小説界に新しいジャンルを切り開いたと思うし、登場するキャラクターの魅力にはホントに翻弄された。
ある意味、未完でよかったのかもしれない。
あの登場人物たちが、永遠に心の中で生き続けられるのだから…。←クサすぎ?

いよいよ第二位!
森見登美彦「恋文の技術」
本当は「有頂天家族」が一番好きだったんだけど、これを2009年のランキングに入れるのはあまりにも無理があるかと思い、こっちにした。
でも、森見登美彦の作品と出会えたのは大きな収穫だった。
「夜は短し恋せよ乙女」もかなり好きな作品。「有頂天~」の次かな。
その次がこの「恋文」で、それから「宵山万華鏡」と続く感じ。
この独特の文章が大好きです。この作風は失わないでほしい。

そして、栄えある第一位は!
奥泉光「神器」
正直、きちんと理解できたかどうか自信はないんだけど、日本のSFの底力を見せ付けてくれたという点で評価するべきだと思い第一位に選びました。
奥泉光のすごいところは、とてつもなくシリアスな設定でありながらも、ユーモアを忘れないところ。
上下2冊の分厚い本なのだが、ところどころに挟まれているユーモアで救われつつ読破できた。
それに、この作者の作品の世界観にはずっと共通するものがあるので、それもまた興味深い。
これからも要チェックの作家であることは間違いなし!

ということで、何だか煮え切らないランキングになってしまった…。
5作はわりとすぐに決まったんだけど、順位付けにかなり迷った。
まあ個人的な感想なので、あくまで参考程度に…。

|

« しゃちょおのおはなし | トップページ | 伊坂幸太郎「あるキング」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

見事に1冊も読んでないわ。
いかに好みが違うかってことがわかるね。
私は主に新刊と時代劇の文庫中心に読んでたので。

私の1位はなんといっても東野圭吾の「新参者」です!
これ以上面白かった本はありませんでしたね。
逆に去年期待を裏切られた作家は三浦しをんだ。
すごーく期待したわりにつまらなかった。
彼女は果たして作家としてどうしたいんだろう。わからん。

投稿: ちえぞう | 2010年1月 7日 (木) 08時27分

なんか、ランキングに選ぶのはSFとかファンタジーが多いんだよね。
ミステリは読んだ瞬間は面白くても、あとに残らないというか。
三浦しをんなあ…。「まほろ駅~」はまだ読んでないのよ。
なんか私にとってイヤな展開になりそうで。

時代小説なら山本周五郎は読んだ?
最近の作家の時代小説の数倍は面白いよ。笑えるという意味で。

投稿: ロザリー | 2010年1月 7日 (木) 21時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« しゃちょおのおはなし | トップページ | 伊坂幸太郎「あるキング」 »