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伊坂幸太郎「あるキング」

去年読んでいたんだけど、忙しくって感想書く余裕がなかったので今頃投下。
ランキングに載ってれば、無理やり書いたんだけど…。

とある弱小野球チームの監督が不慮の事故で死亡した日に生まれた、運命の子ども王求。
小さい頃から野球選手になるべく育てられ、生まれ持った選球眼で野球の天才としての素質も兼ね備えていたのだが…。
うーん…。何だろう。
匂いがするんだよね。最初っから。
「この小説は不幸な終わりかたをします!!」っつー匂いが。
作品自体は作者本人が実験的と称しているように、今までの作風とはかなり違う。
それはそれで、「新境地」と捉えられなくもないのだが。
知ったかぶりで言うと、ジョン・アーヴィングの小説を思い出した。
すべての運命は定められていて、そこに向かってひたすら突き進む人間像みたいな。
運命へと至る道はあまりにも過酷なんだけれども、だからこそ尊い、みたいな。
でも…やっぱり読んでいて辛かったわ~。
そうなるとわかっていても、登場人物に感情移入しづらくても、やっぱり読後感のいい終わり方をしてほしくて。
いや、決して読後感は悪くないんだけれども。
伊坂幸太郎にとって、小説家としては貴重な進歩だと思うが、従来の作風のファンにとっては読みづらい作品だったかも。

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