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森谷明子「れんげ野原のまんなかで」

初めて読む作者。
舞台が図書館つーことで借りてみた。
確かに…図書館員のツボをくすぐるちょっとした豆知識がいっぱいあった。
ストーリーとしてはわりと単純な「日常の謎」ミステリ。
来館者の少ない僻地の図書館に勤める文子。
ところが、そんな図書館にも時々不思議なことが起こる。
小学生が行方不明になったり、絵本が暗号のように並べられていたり、地主さんの家に泊まったら雪女の話を聞かされたり…。
ささいな事件の裏にある真相を、図書館の主である能勢さんが解決していく。
最初、文子と能勢さんがいい感じになるんじゃないかと予想していたんだが、能勢さんには喘息もちの子供と奥さんがいるんだよね。
で、後半に片思いを自覚した文子が結構切ない思いをするのだった…。
やっぱりこういうエピソードが女性作家ならではという感じがする。
よくあるミステリのパターンだと、文子と能勢さんがつかず離れずの関係だったりするのが、ここでは不倫になってしまうので、あくまでも尊敬と片思いの間ぐらいのプラトニックな思いにとどめているのだった。
でも、文子がいいキャラなだけになんか悔しい…。さばさばした奥さんというのも私の好みではないしな。
NDCとか「木津」を「キズ」と読むとか、図書館ならではのくすぐりが個人的には面白かったけど、一般読者にはピンとこないかもよ?
で、なんか時々「シンクロ」で驚かされるのだが、今回も。
「ポニョ」の次の作品が発表されて、それの原作が「床下の小人たち」という児童小説だと知って、ネットでどんな話か色々調べていたんだが。
なんと、この本の最後の話のテーマがまんま「床下の小人たち」だった!
別にそんな驚くことでもないのかもしれないが、なんかシンクロしすぎてびびった。
映画の方だと原作を現代日本にアレンジしてるっつーから、大分ちがう話になりそうな予感。

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