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松田瓊子「七つの蕾」

若くして夭折した作家なので、もう読むものがない…。
相変わらず、ほかほかとした作風。
和むわ。
何がいいって、子供たちの遊びがユニーク。
「オサムライゴッコ」と称して、廊下でわざと肩をぶつけて「無礼な!」「いや失敬失敬」とか、姉と弟がふざけあったりしている。
そういう情景が思い浮かぶというのは、やっぱりこの作者自身が幸せな子供時代をすごしたからじゃないかという気がする。
野村胡堂の娘だそうです。
ややストーリーには出来すぎ感がなくもないけど、そこはまあ少女小説ということで。
あと、家族を亡くす場面というのが割りと良くあるんだけど、そこも真に迫っている。
これもやっぱり、作者本人が兄と姉を病気で亡くしているからかもしれない。
しかし、そういうことをも「祈り」の力で乗り越えようという、前向きな内容なのだった。
それにしても、戦前のこの時期の日本の豊かさは本当にうらやましい。
物質的にも精神的にも、一番豊かだったんじゃないだろうか。

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