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柄刀一「モノクロームの13手」

う~ん…予想と違った…。
いや、大体の大筋はわかっていたんだけど。
目が覚めたら、異様な世界にいることに気付いた人々。
彼らは升目のようなところに1人ずつ配置され、真上には白と黒の丸い光が見えていた。
どうやら、死者の上には黒丸、生者の上には白丸があることに気付き、そしてそれが命をかけた「オセロゲーム」であることがわかり…。
まず、架空設定というのが予想外だった。
なんか「ライアーゲーム」的な、誰かが仕組んだ設定の中で、人間オセロゲームをやるんだと思っていたのに。
あの世とこの世の間の仮想空間が舞台なので、オセロゲームの進行も独特。
普通なら白が人間、黒が神だったりするんだが、そういうわけでもなく、生者同士が争いあったりこじれたりして、必然的に死者(黒)が発生し、ゲームが進んでいく。
それはそれでいいんだけど…、その分最後のカタルシスが足らない。
オセロゲーム自体も単純すぎて、「ああ!このマスをひっくり返せばこうなるのか!」的な驚きがあんまりないのだ。
思いつきはよかったんだけどね…。
やっぱりこの手の話はいろいろ先行作品があるから難しい。
ダン・シモンズの「殺戮のチェスゲーム」は傑作だったしなあ。
チェスのルールがわからなくても、その緊迫感が読者に伝わってきたもん。
あれを超えるのは難しそうだ。

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