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リチャード・ノース ・パタースン「野望への階段」

法廷もので有名な作家だが、今回は大統領候補の選挙戦が舞台。
お互いの弱みを探りあい、過去を抉り出し、さまざまな駆け引きが繰り広げられる。
コーリー・グレイスは、かつて湾岸戦争で自分の短慮から親友を失い、なおかつ拷問を受けるという過去を持つ男。
そういうトラウマを持ちつつも、大統領候補を目指して、相手候補と丁々発止のやりとりを展開する。
しかし、グレイスにアフリカ系アメリカ人の恋人ができたことで、形成が不利に…。
ん~。アメリカにおける人種問題の複雑さも垣間見える。
単に「黒人差別はやめよう!」という問題じゃないというところに、その根深さが伺える。
あと宗教の問題ね。
アメリカって、徹底してキリスト教の国なんだよね。
人種は様々だけど、キリスト教徒ということでつながっている、という建前の国。
それを逆手にとって、いかにキリスト教徒たちの票田をものにするか、という駆け引きもすさまじい。
こういうのを見ると、「聖・お兄さん」とかが読める日本に生まれてよかったわ~と思う。

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