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加納朋子「ぐるぐる猿と歌う鳥」

ずいぶん文章が幼いな…と思ったら、ヤングアダルト向けの本をノベルス化したらしい。
なるほろ。
悪気はないのに、「いじめっ子」の烙印を押されたまま、父親の転勤で引っ越しをした森(シン)。
転校先には、「パック」と呼ばれる不思議な少年がいた。
夜中に町を放浪し、学校に来ることのないパックには、子供たちの間だけで守られている秘密があった…。
森の子供の頃の思い出に関わる伏線とか、ちょっと都合よすぎな展開もなきにしもあらずだけど、そこはヤングアダルトと言うことで大目に見て。
パックという存在が非常にうまい。
最初、子供たちの創造の友だち、みたいなものかと思ったのだがそうではない。
実際、戸籍もなく家族もなく、社会的には幽霊と同じになっている子供って、私たちが思っているよりも大勢いるのかもしれない。

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かたいしるこ

今日も漫画喫茶へ。
また通信教育がはじまると余裕がなくなりそうなので、今のうちに…。
前回山下和美があらためて面白い!と思ったので、今日は「不思議な少年」を読破。
涙が…涙がとまりまへん。
結構読んでいてキツい話も多いんだけど、非常に深い話も多い。
読んでみてよかった。

で、帰ってきたら母親がお汁粉をつくっていた。
「豆が硬い」というので食べてみたら、ホントに硬い!
ずーっと煮ててもやわらかくならないらしい。
豆が古かったのか。
それでもカリカリしながら一生懸命食べてたら、一時間後にはトイレの住人に…!
私の腹が弱すぎるせい?
でももう二度と口にしたくない…。

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雫井修介「殺気!」

子供の頃に、誘拐されたトラウマが原因で、事件の記憶を失ってしまったましろ。
アルバイト先に強盗が入り、その危機を「殺気」という気配で感じ取ってしまったましろは、その力がなぜ自分にあるのか、失われた記憶を辿ろうとする。
事件を改めて探りはじめたましろだったが、意外な犯人が自首してきて…。
「殺気」というのを題材にしたのは面白いんだけど、それをちょっと活かしきれていないような…。
主人公が女子大生なだけに、口調が軽くて、まあそれがいいともいえるんだろうけど、後半の切迫感がやや足りない感じがした。
あと、ヘンに友情物語を挿入してしまったがために、かえってピントがぶれてしまった気もする。
ん~…まあ幼馴染って特別な存在かもしれないけど、そこまでの絆があったのか?と疑問だし、そのエピソード抜きで「殺気」をメインにした方が面白かったんじゃないだろうか。

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修了式

昨日は、四ヶ月間やってた通信教育の修了式があった。
銀座のホールを借りてやる、かなり大々的な会だった。
一応、先生にはいろいろお世話になったので、教室の友だちと朝十時に待ち合わせて、プレゼントを選んだ。
あれこれ悩んだ挙句、結局ブックカバーという無難な選択に。
名入れをしてもらうのに時間がかかるらしく、モノが届くのが二週間後になってしまい、それでは格好がつかないので、「目録」だけ用意することにした。
なんだか私が目録を書くことになったんだけど、なんと、先生の名前の漢字を間違った…。
あああ…。
結局、もう一回袋を買いなおすことに。
とほほ。

修了式は一時から始まったんだけど、入れかわり立ち代りいろんな人の挨拶や、トークイベントなどがあり、終わったのが八時。
そっから場所を移動して飲み会があり。
人が多いので飲み会も食べ物にありつくのに苦労した。
そんでも、初めて教室のみんなが勢ぞろいして楽しかった。
私は十時で帰ってきたんだが、他の人たちは朝まで飲んでた模様。
すごすぎ…。

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お彼岸

土曜日は、一足早くお彼岸のためにお墓参りに行ってきた。
本当はまだお彼岸じゃないんだけど、混むと狭い駐車場に車が停められなくなるので、多少フライング気味で。
しかし、暑さ寒さも彼岸までというけど、めちゃくちゃ暑かった!
普通に8月の暑さだよな。
お寺からは、いま建設中のスカイツリーが丸見え。
こんなに近かったとは…。
あと三回忌の日程も決めてきた。

行き帰りの車の中で、いっしょに行った叔母たちといろいろ情報交換。
宮城に本宅を持っている叔母は、いよいよ移住計画を遂行しようとしている模様。
お金がないないっつってるのに、庭にはえらい金と時間をかけているからなあ…。
あれで向こうに住まなかったら無駄もいいとこ。
でも、今住んでいるマンションのローンも残っているので、悩んでいるらしい。
娘(私からすると従姉妹)のどっちかが結婚して住んでくれれば丸く収まるのに…ということなんだけど。
従姉妹の長女の方はわりと可愛いんだけど、なかなか相手が決まらないらしい。
こう言ってはなんだけど、私とちょっと似たところがあるんだよね…。
まあ私のようにならないことを祈る。

って、人の家の金を心配している場合じゃない。
クソ親父がとうとう税務署に呼び出されたらしい…。
マジでもうこれからのことを考えないといけないかも。
あー、ホントにあの親父どうにかしてほしいわ…。

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池澤夏樹「カデナ」

ベトナム戦争中の沖縄を舞台に、「草の根スパイ運動」とも言うべき、ささやかなスパイ活動を描いた異色の作品。
ベトナム戦争、沖縄、ときたらどうしても政治色が濃くなってしまいがちなんだけど、スパイをテーマにしながらあえて政治色を排して、あくまでも人間重視にしたところが面白い。
スパイ活動を担うのは、米軍に勤めるフィリピン出身の女性兵士、そして東南アジアで終戦を迎え、沖縄に戻ってからは料理屋を経営する初老の男、基地内でバンド活動をしている少年。
この三者の視点から交互に、米軍から脱走したいという兵士を救ったり、ベトナム攻撃の計画を知らせる情報を入手したり、という活動が綴られる。
本当にこういうことがあったのかどうかはわからないが、ベ平連とかが本当に脱走を手伝ったのを考えると、これに近いことは行われていたのかもしれない。
最後にはほろ苦い結末もあり、なかなか読ませる構成になっている。
池澤夏樹はやっぱうまいわ。

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高田郁「八朔の雪」

う~ん…。時代小説いろいろ読んできたけど、これは人気あるだけあって、確かに面白いわ。
主人公は、堺からはるばる江戸にやってきて、蕎麦屋の手伝いをしている澪。
彼女はとある事情から堺を出て、かつて勤めていた料亭のご寮さん2人、知人のない江戸でつましく暮らしていた。
ある日、澪がつくった関西風の味付けの料理に、小松原という侍が「面白い」と言ったことから、澪は江戸の人の口にあう料理を模索しはじめる…。
最近の時代小説って、やたらとミステリ風味か、チャンバラか、どちらかに偏りがちなんだけど、これはそうじゃない。
強いて言えば、山本一力に近い感じか?
ただ、山本一力があまりにも「職人」重視というか、質実剛健なタッチなのに対して、こちらは関西弁もやんわりと優しい感じ。
それでいて、しっかりと伏線を活かして、最後に泣かせるあたりはうまい。
続編も早く読みたいな。

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こんくる

今日はこんくるを聞きに行ってきた。
朝九時開演っつーことで、七時半に家を出る。いつもと同じやん…。
一番目に間に合うか、ぎりぎりだったので、館内を走っておこられた。
でもなんとか最初から最後まで聞けた。
でもさ。
出場数が多すぎない?
レベル的にはもっと絞り込んでもいいような気がした。
聞いてるのも疲れるしな。
感想は詳しくは書かないが、隣の女子中学生が、ずっと身もだえしながら筆談していて鬱陶しかった。
お昼ごはんが、母親がコンビニで買ってきたランチパック二種類というのも厳しかった。
しかもブルベリー&マーガリンと、シュガーマーガリン。胸やけした。
せめておにぎりとか、普通のサンドイッチにしてくれろ。
半日とは言え、実質一日がかりなので、聞いてるだけでもかなり疲れた。
しかし!
帰ってきたら、近所の学校がもう練習してたのにびっくり。
本番終わってすぐに練習って…。頭おかしいよ。

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宮部みゆき「おそろし」「あんじゅう」

実はこの二冊、続けて読んだわけではなく。
「おそろし」はもう二ヶ月くらい前に読んだんだけど、感想を書くのをさぼってたら、ちえぞうさんから「あんじゅう」をもらったのだった。
最初、続いていると思わず、「なんか読んだことある設定だな…」と感じて、やっと気付いたのだった。
江戸からちょっと離れた村の旅籠の娘だったおちか。
だがとある事情から実家を離れ、叔父夫婦が営んでいる江戸の布小物の店で働いている。
背負った過去の重さで、どうしても明るさを取り戻せないおちかだったが、とある偶然から客の悲しい過去の話を聞き、自分の過去をまっすぐ見据えられるようになる。
それを見た叔父は一計を案じ、「百物語の収集」と称して、客の話の聞き役をおちかに任せることに…。
「おそろし」はおちかの過去話と、ちょっと恐ろしい因縁のある屋敷の話が中心で、本当に「怪談」っぽい構成。
救いのある結末だとはいえ、全体的に漂うムードは暗い。
ところが。
「あんじゅう」はうってかわって明るいムード。
「怪談」というよりも、「妖怪話」に変わって、登場する「あんじゅう」や「おひでりさま」といった妖怪や神様もかわいい。
やっぱりこれは、南伸坊の挿絵のおかげだな。
「おそろし」にはなくて、新聞連載だったらしい「あんじゅう」にはすべてのページに挿絵入り。
これ、すごくいいな!
常々、新聞連載の単行本化って、連載時にあった挿絵が消えてしまっていることがほとんどで、もったいないなと思ってたから。
特に今回の「あんじゅう」は、挿絵があってこそあんじゅうのかわいさが際立つ。
そして、いろいろ縁談がありつつもその気になれないでいたおちかにも、ちょっと恋の予感…。
これシリーズ化してぜひ続けてほしい。
つか、宮部みゆき作品の中で、この話が一番好きかも!

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今野敏「同期」

若い刑事が、同期の公安刑事が何の前触れもなく懲戒免職になったことに疑問を抱き、その背後を探ろうとする、というストーリー。
刑事として関わっている事件との絡みなんか、ミステリとしてはまあまあだと思うのだが。
どーしても納得がいかないのが、「そこまで仲のいい同期だったか?」というところ。
主人公はその同期にコンプレックスを抱いてて、それが逆に彼を意識させる原因となって、捜査に駆り立てていくんだけれども。
でも、ストーリーの中では、2人の関係にそこまでの絆が感じられなかった。
だから、主人公がある意味命がけで、友人を探すという設定が、ちょっと無理くりっぽく見えてしまうのだった。
ん~個人的にも、同期って友人っていうより単なるクラスメイトに近いものがあるしな。
ずっと前に従姉妹が就職するにあたって「同期の子と仲良くなりたい」とかなんとか言ってたんだけど、その従姉妹の姉が「同期って友だちとは違うよ」とバッサリ。
ちょっと可哀想な感じもしたが、それが現実だよね~。

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ナオミ・ノヴィク「テメレア戦記 3」

例によって、2までのストーリーがうろ覚え…。
1巻の方がわりと覚えているのだけど、2巻はあやふや。
中国でテメレアと同じ希少種のドラゴンと遭遇したローレンスたちが、今度は上層部からの一方的な命令により、砂漠をこえてオスマン帝国を目指すことに。
長い旅の途中、さまざまな事件が降りかかり、ローレンスとテメレアは何度も危機にさらされるのだが…。
確か前も思ったけど、これってファンタジーとかいう以前に戦争小説なんだよな。
とにかく大前提としてイギリス対フランスの戦争というものがある。
軍人であるローレンスは戦争から逃れることはできないし、ローレンスと運命をともにするテメレアもそれは同じ。
でも、やっぱり今の時代からすると、ドラゴン(でなくても)が戦争の道具として扱われることに抵抗があるわけで。
今後は、ドラゴンとしての幸福と、戦争に勝利することと、どちらを重視するかが焦点となっていくのだろうな。
どっちにしろ、ローレンスは独身でいてほしい。女といちゃいちゃするのは勘弁。

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借りてきたマンガのことなど

ヤマシタトモコの「HER」と「LOVE,HATE,LOVE」を読んだ。
「HER」は、くらもちふさこの「駅から五分」形式というのか、微妙に登場人物がつながっているオムニバス。
中でも共感したのは、母親の浮気の現場を見てしまったことがトラウマとなり、地味な外見にも関わらず「ワンナイトカーニバル」を繰り返してしまう女性の話。
ワンナイト~というのはまあ、ゆきずりの人との一夜っつーことだけど。
別にそこに共感したわけではなく、女の幸福も不幸もすべてその母親に起因する、みたいな部分。
あー確かに…。
うちの母親は母親としてかなりよくできた人(だった。病気の前は)だけど、これがもっと問題ある母親だったら、私はいまこうして安穏として生活できなかったという確信があるもんなあ。
父親は、どういう人だろうがあんまり自分の人格形成に関係してこないんだけど。
不思議だな。
「LOVE~」は、バレエのダンサーになるという夢に挫折した女性が、隣に住んでいる二回り年上の男性に初恋をする、という話。
設定だけだと、西炯子の「オトコの一生」みたいだけど、あっちの男性がやや独善的というか、キャラが濃かったのに対して、こっちは年齢相応。好感が持てる。
なんでか、男性がすごい年上のカップルに対しては別に何も感じないんだけど、これが逆だとすごいタブー感を感じてしまう。
何か深層心理にあるのか?

ヤマシタトモコのマンガといっしょに、鳥野しのの「オハナホロホロ」も借りてきたんだけど。
これが結構びっくり仰天な話だった。
いや、ストーリーはかなりホノボノリーなんだけど。
家で翻訳の仕事をしている麻耶と、彼女と同居しているみちる、そしてみちるの息子ゆうた、同じマンションの別の階に住んでてしょっちゅう遊びに来る青年。
登場人物はほぼこの四人だけで、ちょっとケンカしたり誤解したりしながらも、プリン食べて仲良く生活するというそれだけの話なんだけど。
何がびっくりしたかって、登場人物が全員バイセクシャルなんだよな、これが!
みちると麻耶は、肉体関係もあった(ある?)女友達で、ゆうたの父親は若くして亡くなっているんだけど、遊びに来る青年とは実は恋人同士だっという。
なんだそら!全員バイセクかい!
完膚なきまでにほのぼのしていて、そういう生臭さが全く感じられないだけに、かえって違和感を感じるのは私だけだろうか?
まあいいけど…ゆうたはまっすぐ育ってほしいな。

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除草剤

やっと庭に除草剤をまいた。
おじさんが以前買っておいてくれた、散布用の機械(つっても電池式)があったので、それにいれてぶおーって撒くだけ。
意外と簡単だった。
しかし、これでホントに効くのかな?
一応自然にもやさしいという除草剤にしてみたんだけど。
ニャン太が庭を走り回っているので、なるべく毒じゃないのにしようと思って。

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暑い日には漫喫も混む

月に一度は行きたい漫喫。
今日も行ってきた。
しかし、早めに行ったにも関わらず、微妙な混み具合…。
やっぱり暑いせいだろうな。みんな涼みに来てるんだな。
法律が変わったせいで、ネット席の手続きがややこしくなったのもレジの混雑の原因かもしれない。
手続きやっといてよかった…。
別に漫画を読むだけならネット席じゃなくてもいいんだけど、テレビ席って微妙にドアが隙間だらけなんだよね。
なんなの、この差は?
密閉した空間がほしいから、ネット席を選ぶのだった。
今日は全然予定になかったんだけど、久しぶりに「天才柳沢教授の華麗な生活」を読んだら面白かった。というか感動した!
お母さんが亡くなった日の話…泣けます。
おおむね、現在よりも過去の話のほうが泣けるね。
モデルとなった作者のお父さんも亡くなったらしい…。ご冥福をお祈りします。
あと最近気に入っているのはヤマシタトモコ。
この人、BL系は微妙に貧乏臭い話ばっかりだったんだけど、ノーマル系の漫画はめちゃくちゃ面白いな。
正直、BL系出身なのに男子よりも女子を描くのがうまいという、稀有な作家です。
特に「BUTTER!」はオススメ。そのうちなんかの賞をとるかもな。
漫画喫茶にはいまいちヤマシタトモコの本がおいてなかったので、TSUTAYAでレンタルしちゃったよ。
漫画レンタルは初めて。結構いいな、これ。
でも、なんとクレジットカードの期限が切れてた。いや、薄々気付いていたんだけど、気付かないフリをしてたっつーか。
送られてきたはずのカードは見つからない…。
新しく手続きしなおすしかないのか。めんどくさー。
東村アキコも絶好調。今もっとも旬な漫画家といえるだろう。
「海月姫」は個人的に大好きなんだけど、新作の「主に泣いてます」も予想外の話で面白かった。
よくこういう話をおもいつけるよなあ…。感心するわ。

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ジェフリー・ディーヴァー「ソウルコレクター」

ライム&サックスシリーズ。
絶対にどんでん返しにはひっかからないぞ!と思っていたのに、やっぱりひっかかってしまった…。
というか、この展開はある意味反則じゃない…?
確かに意外な人物が犯人なんだけど、それ以外の不確定要素が多すぎる。
ストーリーは、ライムの従兄弟が殺人犯として逮捕されるというもの。
明らかな証拠があり、有罪は確実と思われたのだが、その証拠があまりにも「出来すぎ」なことに気付いたライムが、似たような事件が続いていることに気付く。
その事件の背後には、世の中のありとあらゆる人物の情報を保管しているという、とあるネット情報会社の存在があった…。
一番恐ろしいのは、殺人犯の存在じゃなくて、ネットの操作であらゆる個人の情報が他の人間に知られているということ。
お気に入りのページから、いつどこで何を買ったか、どこにいたかということまで、把握されている。
まあ実際はここまでのことはないと思うけど、いつ現実になってもおかしくはない。
恐ろしいわ。

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ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの救済」

オッド・トーマスシリーズの第三弾。
今回の舞台はとある修道院。
よく考えてみると、ここはアメリカのはずなのに、カトリックの修道院が舞台なんだよね。
アメリカにおいては圧倒的にプロテスタントが主流で、カトリックはあくまで傍流という感じなのにも関わらず、修道院。
かつて自殺した修道士が鐘を鳴らす、という相談を受けて、修道院に滞在しているオッド・トーマス。
修道院には、かつて著名な科学者だった男や、元犯罪者だった修道士、そして素性のわからない謎のロシア人などが滞在していた。
修道院に隣接している重症障害児のための施設で、オッドは「ボダッハ」(大虐殺が起きるだろう場所に現われる幽霊みたいなもの)を見てしまう。
ここで何かが起こると予感したオッドは、その原因を探ろうとするのだが…。
雪山の山荘ならぬ、雪山の修道院が舞台で、その設定の特殊性が面白い。
登場人物たちも、単なる修道士・修道女ではなく、それぞれ個性が際立っているのもいい。
ただ、ちょっとカタルシスが物足りないかな~という気が。
異変の原因は、人類の存在の根幹を揺るがすような、ものすごいスケールの大きさなんだけど、それがなんだか中途半端に終わってしまったような。
もしかして、シリーズの続編で伏線としてまた登場させようという意図があるんかな。

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