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西加奈子「きりこについて」

猫が出てくる小説ということで。
なんか猫ものだとついつい読んでしまう。
誰が見ても「ぶす」なのだが、そのことに自分で気付いていなかったきりこ。
黒猫のラムセス二世を拾い、大事に育てるうちに、彼の言葉がわかるようになる。
そしてある日、きりこは片思いをしていた男の子にラブレターを送るのだが、彼に「ぶす」と言われ、初めて自分が「ぶす」だったということに気付く。
…なんというか、とりとめのないというか、これ!という主題がない話。
あえて言うと、「人は外見だけじゃなく、内面だけでもなく、その両方なんだ」ということかな。
「ぶす」だと自覚して、果てしなく落ち込むきりこだったけど、彼女を救ったのは「ぶす」かどうかで人間を判断したりしない猫たちの存在だった。
で、猫がまた意味がよくわからんような、すごく深い意味のあるような、いろんな名言を吐くんだよ。
そうそう。猫って、絶対に人間よりもいろんなことを知っている(ような気がする)。
黙って座ってるだけで、哲学的な匂いがするんだよね。
不思議だわ。

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