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2010(?)ベストランキング

恒例の読書ランキング。
だが2010年はほんとにスカスカ…というか、読んでても書いていないだけなんだけど、書いていないと忘れるからなあ。
と言うわけで、まったく参考にならない個人的ランキングを。

まず第五位。
シャノン・ヘイル「ふたりのプリンセス」
これは児童書なんだけど、ものすっごい個人的な好みにぴったりだったので、お気に入り。
顔にあざがあってコンプレックスをもつ主人公、そして彼女を自分のフィアンセと勘違いする王子様、主人公の少女を自分の身代わりにして依存しまくっている王女様…という設定がね。もうツボでツボで。
この作家のほかの作品も要チェックだ。

そして第四位。
宮部みゆき「あんじゅう」
これは「おそろし」の続編なんだけど、「あんじゅう」の方がずーっと面白い。
世界観がもっと明るいというのもあるけど、なんと言っても南伸坊のイラストがね、かわいいのさ。
これがあるとないとじゃ大違い。
このイラスト付きという条件で、どんどん続編を出してもらいたいものだ。

それから第三位。
高田郁「八朔の雪」
これはシリーズとしてのランクイン。
「あんじゅう」に続いての時代小説だけど、もっとほのぼのとしていて、それでいて芯がしっかりしているので安心して読める。
主人公の澪が健気だというのもいいし、謎のお侍へのほのかな思いとか、幼馴染の花魁との再会とか、けっこう伏線に凝っている。
そして一番感心するのは、登場する料理が本当においしそうなこと。
漫画もそうだけど、グルメを二次元で表現するのって結構難しいと思うんだよ。
それを小手先でごまかさず、実際のレシピまで掲載しているその潔さに感じ入った。
続編が気になる。

いよいよ第二位。
伊坂幸太郎「マリアビートル」
あれ?これ感想文ってあったっけ?という疑問はごもっとも。
年末の最後に読んだ一冊だったもんで。
でもこれ、他に読んだ「あるキング」よりも伊坂幸太郎らしさが前面に出ていてよかった。
いろいろ試行錯誤もしているみたいだけど、やっぱりこの伏線に次ぐ伏線、そしてそれを終盤に畳み掛けるカタルシス、これこそが彼の真骨頂なのでそれを失わないで欲しいなあ。
しかし「グラスホッパー」のストーリーを忘れてたので、もう一回読み直さねば。

そして栄えある第一位。
冲方丁「天地明察」
やっぱりこれでしょー。
日本人が作った、日本のための暦を完成させる、というスケールの大きさもさることながら、何より作者の主人公・渋川春海への愛情がひしひしと感じられてよかった。
むしろ、もっと大長編で取り組んでもいいくらいの作品だったと思うのだが。
今まで、割とハード系のSFがメインだったこの作者の世界を広げたとしても記念すべき作品だろう。

というわけで、わりと地味目な5作品が勢ぞろい。
こうして振り返ると、それでも結構いろいろ読んでたんだなあ。
最近はSFに偏りがちだったんだけど、2010年は時代小説を結構読んでたみたいだ。
それも新しい発見。

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