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スティーグ・ラーソン「ミレニアム」

タイトルだけ見ると一冊っぽいが、上下巻の三部作なので、全部で6冊。
長かった…。
でもそれだけの価値はあるよ!
いろいろ話題になってたけど、そんな大層な小説かなーとちょっと疑問だったのだが、読んでみてわかった。
確かにこれは面白いわ。

ジャーナリストのミカエルは、とある大企業の陰謀を暴こうとして逆に名誉毀損で訴えられてしまう。
そんなミカエルのもとに、ある依頼が舞い込む。
表向きは「自伝を書いてほしい」というその依頼の真意は、「行方不明になった少女を探してほしい」というものだった。
その依頼の協力者として現れたのは、体にドラゴンのタトゥーを入れたミステリアスな女、リスベット。
ミカエルとリスベットは、協力してその失踪事件の謎を追うのだが…。

というのが第一部。
第二部は、リスベットの過去にまつわる話。
ミカエルの仕事にかかわっていたジャーナリスト二人が殺され、その容疑者としてリスベットの名前が挙がる。
だが、そこにはリスベットと彼女の父親にまつわる、国家的陰謀が隠されていた…。
第三部は、その国家的陰謀にミカエルとリスベットが立ち向かうという話。

少しずつ話のスケールが大きくなっていくという。
で、ストーリーはまだまだ続きそうなのだが、残念なことに作者が死亡してしまったために、三部で完結となってしまった。
いろいろと曰く付きの小説なのだった。

なんといっても、リスベットのキャラクターが強烈なので、それにハマると非常に面白く読める。
だが一筋縄ではいかないキャラなので、嫌悪感があると無理かも。
ミカエルはなー…。
とにかく色男という設定なので、毎回毎回、いろんな女に手を出す手を出す。
というか、そのエピソード必要か?っていう疑問が。
あまりにも女性関係に節操がなさすぎなので、結構いいやつなんだが、株が下がってる。
リスベットともっといい感じになってもよさそうなもんなのに、「一人の女に絞れない」という性格のために、リスベットの信頼を得られない。
なんだかなー。
ミカエルが真面目すぎても面白くないかもしれないが、限度ってもんがあるでしょ。
おそらく、4部ではその節操のなさにしっぺ返しを食らうという話になりそうだったので、ここで終わったのは正解かもよ。

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