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ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」

難しそうだと思って、敬遠していたのだが、ちょっとしたきっかけがあって読むことに。
しかし!
これって映画化されただけあって、ストーリーはわりとシンプル。
中世のミステリなんだな。
といっても、何が難しいかって、当時のキリスト教のあれこれ。
舞台が修道院なので、必然的にキリスト教内でのいざこざが伏線としてあるんだけど、それがさっぱり理解できない。
日本人だから?
なんか、要するに「キリストは清貧だったんだから、同じようにキリスト教徒は清貧の生活を送るべき」という派と、「キリスト教の教えには貧しく生きなくちゃいけないとは書いてない」派の対立?
ぶっちゃけ、貧困層vs富裕層の対立にほかならないんだけど。
こういう細かい対立が、キリスト教内ではずーっと続いてきたんだろうな。
あと意外だったのが、主人公二人の国籍が別々だということ。
映画ではショーン・コネリーがやった役はイギリス人、語り手の主人公の青年はイタリア人。
それぞれのお国柄の違いによる、性格の違いなんかも面白い。
でも、図書館好きとしては、最後の終わり方は切ないわ~。
形あるものはいつかなくなる、とはわかっていてもね。

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