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スティーヴ・ハミルトン「解錠師」

なかなか面白い現代風のミステリだった。
子どもの頃に遭遇した事件で、言葉が離せなくなったマイクル。
しかし、その代わりに「絵を描く」「鍵を開ける」という才能があった。
ところが、その「鍵を開ける解錠師(ロックアーティスト)」としての才能に目をつけられ、マイクルは裏の世界へと足を踏み込むことになる…。

マイクルの一人称なので、ストーリーが殺伐としている割には、それほどダークな話にはなっていない。
あと、アメリアとの純愛がなかなか読ませる。
二人の絆が、言葉を話せないゆえに「リレー漫画」という手段で培われていくというのがすごくいいなあ。
最後は決してハッピーエンドではないんだが、何とも言えない救いのある終わり方になっている。
中村文則の「掏摸」を思い出したわ。

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