« 葉室麟「蛍草」 | トップページ | 辻村深月「ロードムービー」 »

平野啓一郎「かたちだけの愛」

なんか、会社でたまたま手に取って、面白そうかなと思って借りてみた。
いわゆる正統派のメロドラマ。
だが、冒頭がかなり衝撃的で、そこでぐっと引きつけられた。

デザイナーの相良は、ある日近所で起きた交通事故を目撃し、車の下敷きとなった女性を助け出す。
その女性は実は有名なタレントだった。
成りゆきから、相良は事故で片足を失ってしまった彼女のために、義足をデザインすることになるのだが…。

その交通事故の場面というのがね~。
結構リアルで衝撃。
そういえばこの間、線路に落ちて片足を失ってしまった女性もいたよね。

大学生のときに、家庭教師のアルバイトをしていたのだが、その教え子の家が義肢を製造する会社を経営していた。
会社がそのまんま自宅のビルになっているので、通りがかりに作りかけの義足などを目にすることもあったのだが、正直な話、ちょっと薄気味が悪かった。

デザイナーの主人公も、「リアルにすることで生じる薄気味の悪さ」をどう克服するかで悩んだりする。
いわゆる「不気味の谷」というやつだな。
話の主眼はあくまで恋愛なので、もうちょっと義足に関するあれこれを追及してほしかった気がしないでもない。

|

« 葉室麟「蛍草」 | トップページ | 辻村深月「ロードムービー」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 葉室麟「蛍草」 | トップページ | 辻村深月「ロードムービー」 »