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あさのあつこ「東雲の途」

弥勒シリーズの第4弾。
暗い過去を持つ遠野屋清之介と、彼に何かと因縁をつけてくる同心の木暮信次郎。
憎み合っているのか惹かれあっているのか、なんとも微妙な二人のシリーズ。

今回は、身元がわからない死体が持っていた瑠璃のことで、遠野屋は自分の過去と対峙させられることになる。
ということで、いわば過去編。
殺し屋としての遠野屋の過去が明らかに…。
その分、信次郎の出番があんまりなかった。
つまらん。

瑠璃に関係する一件も、ちと無理やりすぎるというのか…。
いろいろ大風呂敷を広げたわりに、ありがちな着地点になってしまった感じ。
時代小説の王道にこだわらず、もうちょっとオリジナリティのある展開になるといいんだけども。

それにしても、「バッテリー」といい、いろいろと因縁深い男二人を書かせるとうまいなあ。
こういう関係って、男性作家が描くと「ライバル」とか「友情」とかもっと単純になっちゃうんだけど。
女性作家の方が、こういうのはうまい気がする。

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