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トマス・W・ヤング「脱出山脈」「脱出空域」「脱出連峰」

トマス・W・ヤングの脱出シリーズ3部作。
と言っても、まだまだ続きそうな気配…。

いわゆる冒険小説のジャンルなのだが、面白い…というよりも、ずしっとくる。
重量感。
米軍に所属するマイケル・パースンとソフィア・ゴールドの二人が、イスラム諸国を舞台にひたすら敵と戦う…という話。
米軍軍人が主人公なので、イスラム側が悪人になるのはまあ仕方がないとしても、米軍側の犠牲もハンパない。
もう、「え?この人が!?」という登場人物がばんばん死んでいく。
そこらへんのリアリティはものすごい。

とりあえず、読んでいて確実に大丈夫といえるのは、主人公の二人だけで、あとの登場人物はいつどうなってもおかしくないので、読んでいて緊張感がある。
ご都合主義的なハッピーエンドにしないところは、作者の矜持なんだろうか。
そして、この二人がお互いに好意を持ちつつも、まっっったく関係が進展しないところも、ある意味見どころかもしれない。
ここまで男女の関係が変化しない小説を見たことがないよ。
三作目でようやくパースンが手を握って、握られたソフィアがびっくりしていたぐらいだから。
まあ、軍隊だからある程度は仕方ないんだけれども…。

いろんな意味で目が離せないシリーズなのだった。

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