« 穂村弘 角田光代「異性」 | トップページ | 「小さいおうち」 »

恩田陸「夜の底は柔らかな幻」

う~ん…いつもの恩田陸のパターン。
設定は面白い。
後半まで緊張感を保ってひっぱるテクニックといい、独特の世界観といい、いかにも面白そうなんだけど…。
でも結末がなし崩し…。

在色者と呼ばれる、ある種の超能力を持つ人間がいる世界。
途鎖国と呼ばれる故郷に久しぶりに戻ってきた実邦。
ある使命を帯びた彼女を故郷で出迎えたのは、思いもしない運命だった…。

あーあらすじが説明しづらい。
要するに、超能力大戦みたいな、ある閉鎖された環境で超人たちが戦い殺しあうという、かなり殺伐としたお話し。
これはアニメ化すると面白いかもしれない。
ビジュアル的にはかなりド派手だし。
でも実写だとちょっと陳腐になりそうな、そういう微妙なライン。

で、途中までは「謎の人物」とか「因縁の対決」とか出てきて、どうやって収拾つけるのか楽しみだったんだけど、あれ…?これじゃあ絶対にページ数が足りないよね…?と下巻の後半になって気づく。
で、案の定最後は駆け足で終わってしまった。
思うに、恩田陸にはラストシーンだけは浮かんでいたんだろうね。
あと設定も。
でもそこへとつなげる道筋が、ちょっといい加減になってしまったという気がする。
まあ、いつもこのパターンなんだけど…。
設定は面白いだけに、オチのつけ方にはもう少し配慮してほしいところだわ。

|

« 穂村弘 角田光代「異性」 | トップページ | 「小さいおうち」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 穂村弘 角田光代「異性」 | トップページ | 「小さいおうち」 »