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湊かなえ「往復書簡」

去年、前売り券が600円という価格で投げ売りされていたので、観てしまった。
「北のカナリアたち」を。
この間テレビでももうやっていたけど…。
で、それの原案小説というふれこみのこの本。

…全然ちがう話やんけ!!!

あーびっくりした。
こんなに違う話でいいの?というぐらい違う。
まあ原案だからいいのかもしれないけど…それにしてもなあ。

全部で3編入っていて、原案となったのは「二十年後の宿題」という話。
映画と同じなのは「かつての生徒たちを訪ねる」「旦那が生徒を助けようとしておぼれ死ぬ」。
これだけ。
あとは登場人物から何から、全部違う。
生徒を訪ねるのは先生本人ではなくて、別の学校での教え子だし、おぼれ死ぬのは海じゃなくて川だったし。
そもそも教え子は6人だけの分校ではなくて、ふつうの小学校の一教室の中の6人。
もちろん、殺人を犯した教え子などいない。
小説では小説の「生徒の消息を知りたい」という動機があるのだが…。
もちろん映画とは全然ちがう。

かといって、小説の方がいいかというとそれも微妙。
う~ん…旦那さんが死んだのは確かにショックな出来事だけど、そんなに罪悪感を感じなくてもいい生徒がトラウマを引きずっているというのはムリがあるんじゃないだろうか。

まあ、映画化っていうのは難しいね。
これまで見た映画の中で原作を超えたのは「羊たちの沈黙」だけだな。

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