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夏川草介「神様のカルテ」

1と2はかなり以前に読んでいたんだけど、また映画化されると聞いて、3も借りてみたらちょっとびっくり。
前2冊よりも格段に面白くなっている。

1と2は、いかにも医者ものにありがちな、がん患者の最後とか医者としての葛藤とかが焦点だったんだけど、3はちょっと違った。
なんというか、もっと医療の本質と医学の限界みたいなものに迫っていたような気がする。

一止の病院に三十代の女性医師が新しくやってくる。
医学的な知識や技術もすばらしく、医学論文を書きつつ診療にも熱心な理想的な医者と思われたのだが、なぜかアル中の患者だけを放置する傾向があった。
一止はそれに気づくのだが、そこには彼女の過去が関係していた…。

これまで、一止はとにかく患者の診療を第一義に考えていて、もちろん救急病院としてはそれを最優先せざるをえないんだけど、医師としては診療を差し置いても新しい医学をどんどん取り入れていかなければ、結局は患者のためにはなっていないという矛盾。
このままでは成長できないと気づいた一止は一つの決断をするんだけど。

しかし、これ奥さんがいる意味あるのかね。
こんなになんでも理解してくれちゃう理想的な奥さん、かえっていない方がいいんじゃない?
だって、一止がなにやっても全肯定だもん。
そこに何の葛藤もない。
これで子どもができたりとかしたら、また新たな展開があるんだろうけど。
それはそれで安易な展開になりそうでなあ。
難しいところだわ。

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