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伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」

統一された主題があるのかないのか、いまいちよくわからなかった短編集。
でもなかなかエッジが効いていて、面白い作品もあり、ちょっと「?」な作品もあり。

個人的に一番面白いなと思ったのは、「月曜日から逃げろ」かな。
思いっきりネタばれしてしまうと、ストーリー的には曜日の順に話が進んでいるように思えるんだけど、じつは時間をさかのぼっている話だった、というオチ。
なるほど、月曜日の次の日が火曜日だと思ってしまいがちだけど、前の週の火曜日だということもあるわけで。
読者の思い込みを逆手にとったなかなか面白い趣向。
しかし、途中まで「時間をさかのぼっている」と悟らせないための工夫も必要で、手の込んだトリックだともいえる。

あと、黒澤が登場しているのも高ポイント。
確か「ラッシュライフ」から登場している、伊坂作品ではおなじみの泥棒さん。
ひょうひょうとしていて好みのタイプなので、登場すると嬉しい。
けど、職業が職業なので、いつか手痛いしっぺ返しを食らうんじゃないかと心配です。

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