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池井戸潤「七つの会議」

最近はまっている池井戸潤。
なんだかんだ言ってもやっぱり面白い。

「七つの会議」は短編集なんだけど、舞台はつながっているパターン。
営業のエースが「パワハラ」という理由で左遷になり、繰り上がりで昇任することになった原島。
ところが、その左遷の裏側には、会社が抱える恐ろしい秘密が隠されていた。

一つ一つのエピソードはばらばらなんだけど、最終的にはその会社の犯してしまった犯罪につながってくるという構成。
設定としては、「空飛ぶタイヤ」の裏返しというか。
あちらが会社の不正を暴いていく話だとすると、こちらはひたすら隠蔽しようとする話。
まあ隠蔽したくなる気持ちもわからんでもないが…。
ひとつ道を踏み外すと、会社の存続にかかわる大問題になる可能性もあるという、怖い話だった。

そうえば、ベネッセがそんな感じになりつつあるな。
最初は一人の犯罪だとしても、最終的に責任をとるのは会社だから。
読んでいてスカッとするタイプの話ではないけど、しみじみリアルな小説だった。

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