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近藤史恵「キアズマ」

「サクリファイス」に続く一連の自転車競技シリーズ。
一作目も確かに読んだのだが、いまいちはっきり記憶に残っていない…。
そんで、一応「ミステリ」というくくりだった気がするのだが、それ以降のシリーズはミステリ的要素はほとんどなく、純粋なスポーツ小説という感じ。

大学に入学したての岸田は、ちょっとした諍いから、先輩にケガを負わせてしまう。
その代償として、先輩の代わりに自転車競技部に所属することに。
長年柔道の経験はあったものの、ほとんど自転車には興味のなかった岸田だが、スポーツマンとしての体質は自転車に思わぬ適性を見出していく。
最初はとてもうまくやっていけるとは思わなかった櫻井という2年生とも、次第に心を許していくのだが、そのうちライバルとして並び立つ。
しかし、櫻井にはどうしても負けられない理由があった。

この、ストイックなスポーツの世界観が何とも言えない。
いま日曜夜のラジオで「ミラクルサイクルライフ」という番組を聞いているのだが、なぜあんなに自転車が面白いと力説するのか、この小説からもその一端が伝わってくるような気がする。
単に実力のある選手が勝つのではなく、駆け引きがあったり、チームメイトのための犠牲があったり(ここらへんに焦点をあてたのが「サクリファイス」だったが)、この競技の面白さに目を付けたところがすごい。
最近は、ドーピングやらなにやらで、ちょっと人気が落ちているようだが、初心に立ち返って頑張ってほしいな。
…まあちゃんと見たことないけど。

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ジョージ・R・R・マーティン「竜との舞踏」

何年ぶりか…?の「氷と炎の歌」シリーズの新刊。
書いたのずっと前だけど、アップするの忘れてた。
段々、「氷と炎」っぽくなってきた。

今回の主役は主にジョン・スノウとデーナリス・ターガリエン。
あとティリオンかな。
ナイツ・ウォッチの総帥として、北の地で壁を守っていたジョン・スノウ。
だが、「異形」と呼ばれる復活した死者たちの脅威が深刻になってきたために、野人たちと共闘することを決断する。
一方デーナリスは、ミーリーンの地で女王として君臨していたのだが、テロ行為が頻発して悩まされていた。
側近たちは、「ドラゴンを使えばいい」とそそのかすのだが、そうはいかない理由があった。
大きく成長したドラゴンたちは、すでにデーナリスの手にすら負えない存在となりつつあったのだった。
父親を殺して行き場を失ったティリオンはというと、小人の道化師として身分を隠して、あちこち放浪していたものの、ターガリエン家の地を引くプリンスが生きていることを知る。
なりゆきで、彼らに協力することになったものの、次から次へと邪魔が入り…。

なんというか、「死んでいたと思っていたあの人が実は生きていた…?」というパターンが多すぎて、正直サギじゃないかと。
もう最近では、死んだと思っても後日談で本当に「○○は死んだ」と言われない限りは信用しないことにした。
実際、今回の話でも「あいつが生きてたの?」というのがあったしね。

個人的にはやっぱりスターク家の子供たちが心配なので、今回アリアの消息がわかったのはよかった。
まあ幸せな状況とはお世辞にも言えないが、なんとか無事に生きているし、当分死にそうにもないし。
あとブランが、意外とダークホースというか、物語の鍵を握っているような気がする。

と言っても、とにかく物語のなかではまだ数年しか経っていないのに、読者にとってはかれこれ20年ぐらい待たされているからね。
次はまた5~6年後らしいし。
物語が終わる前に作者が死ぬ可能性の方が大きいよ。
くれぐれも栗本薫のようなことにはなりませんように…。

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星野源「蘇る変態」

「LIFE」が好きだった。
シーズン2が終わってしまったけど、ウッチャンはやっぱりコントが上手いな。
ほどよくNHK的でもあり、でもちゃんとウッチャンらしさの感じられるコント群だった。
出演者もよかったしね。

そういうことで星野源。
弟が大ファンらしく、星野源がくも膜下出血で倒れたときは大騒ぎだったのだが、完治してよかったね…!
この本は、倒れる前から手術を受けた後までのエッセイなので、その経緯が行間から読み取れてかなり生々しい。

エッセイというのは、まあ大体近況を書くのだが、倒れる寸前のエッセイはひたすら「疲れた」「疲れた」…。
まだ若いのに、こんなハードスケジュールはくるっている。
傍から見てもそう思うのに、だれかとめる人間はいなかったのか。
マネージャーとかがいるような芸能人じゃないのかな。
でもあれじゃあ倒れるのは当たり前という気がする。

うちの母親も脳出血でぶっ倒れているわけだが、あそこまで悲惨ではなかったような…。
クモ膜はとにかく、ものすごく痛いらしいね…。
あと、若いからこそなんだか悲惨というのもあるし。
才能があるんだから、あまり生き急がないで、ゆっくり頑張ってほしいわ。

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