« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

ジェーン・スー「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」

ものすごーく自虐的な本だが。
ラジオでジェーンスーの「相談は踊る」を愛聴しているので、こちらも借りてみた。
文字通り、いまだに独身でいる女たちはなぜ結婚できないのか。
その理由をあらゆる面から検証してみようという試み。

う~ん…まったく当てはまらないものもあるが、ものすごく身につまされるものもある。
大体が、男と女の差異というか違いから生じるものが大きい。
女が自分と同じようなものを、男にも要求しちゃいけないよ、という。
もしくは、期待通りにいかないからと言って、それがイコールだめな男じゃないよ、そんなもんなんだよ、という。
ひたすら現実的なのだった。

これを読んで反省したからといって結婚できるようになるとは毛頭思わないが。
でも自分を客観視するにはいいかもしれない。

| | コメント (0)

南信長「マンガの食卓」

この人のマンガ評はかなり好き。
なぜなら、あまり分析的にならず「ここがこう面白い!」という風に紹介してくれるから。
愛があるんだよね、マンガに対する。

で、この本は数あるマンガの中でも「食」をテーマにしたものだけを取り上げたもの。
これがなかなか奥が深い。
食と一言で言っても「美味しんぼ」みたいなグルメマンガもあれば、「花のズボラ飯」みたいな日常マンガもあり、「クッキングパパ」みたいに実用本位もあるし、「ミスター味っ子」なんてバトル系マンガも。
しかし、これらのマンガを結構読んでいる自分がコワイ…。
あーそうそう!といちいちうなずけるもん。

そうやって、みんながよく知っているマンガを網羅的に扱っているのも、この本のいいところ。
サブカル通ぶったヤツのマンガ評って、大体岡崎京子と大島弓子と高野文子だけだもんな。
面白いか?この人たちのマンガって?
もっと俗なマンガこそが、日本のマンガを引っ張ってきたんだから、まずはそこを認めてほしいわ。

| | コメント (0)

ダン・ブラウン「インフェルノ」

おなじみのラングドンシリーズ。
あんまり話題にならなかったのでどうかな?と思ったらやっぱり…。

病院で目を覚ましたラングドンは、自分がこの2~3日の記憶を失っていることに気づく。
茫然とするヒマもなく、いきなり怪しい女に殺されそうになるラングドン。
そばにいた医者のシエナとともに逃亡を図るが、執拗に追いかけられる。
やがて、自分がダンテの「神曲」について調べていたことがわかるのだが…。

う~ん…導入はさすがの面白さだったんだけど。
敵と味方が入り乱れすぎていて、最後はどっちがどっちだかよくわらかないことになっていた。

そして、ネタバレしてしまうと、びっくりの「解決できなかった」というオチ。
う~ん恐ろしい。
でも、テロを仕掛けた側は、それなりに世界のことを考えていたんだよね。
創作ではあるけれど、ここで描かれた「世界の人口増加」という危機は、決して創作じゃないところが恐ろしい。

| | コメント (0)

中田永一「くちびるに歌を」

映画化されたということで読んでみた。

五島列島にある中学校の合唱部。
顧問の先生が産休を取ることになり、代わりに新しい臨採の教師がやってくる。
美人のピアニストということで、たちまち男子生徒たちが合唱部に入部。
それまで女子だけで活動していた合唱部員たちは大いに戸惑い、反発するのだが…。

なんか映画のあらすじだと、この美人教師に何かのトラウマがある…というような感じだった気がするけど、わたしの思い込みだろうか。
あくまでも主役は生徒たちで、先生は添え物というか。

生徒たちの生き生きとした会話が楽しい。
途中まではそれでよかったんだが、最後にちょっとカタルシスが足りなかったような。
感動させてもらえる!という先入観があったせいか。
それなりに事件も起きるし、伏線が生きてきたりするのだが、そこまで怒涛の展開というのがなかったので、ちょっと物足りなかったかもしれない。

| | コメント (0)

小野不由美 「営繕かるかや怪異譚」

待望の小野不由美の新刊!
ということで期待が高まったわけだが、結論からいうとかなりあっさりとしたホラー小説だった。

叔母から譲り受けた古い家に住む女性。
しかし、閉めたはずの障子が、何度も自然に開いてしまうことに気づく。
次第にノイローゼのようになり、部屋を塗りこめてしまおうとするのだが、その時に「営繕かるかや」という不思議な営繕屋を紹介される。

この小説の面白いところは、幽霊を退治しないというところ。
あくまでも、「共存」もしくは「やり過ごす」という解決をしている。
水を欲しがっているのなら手水場をつくり、歩き回っているのなら道をつくる。
幽霊や怪異を自然のあるがままに受け入れて、なおかつ害が及ばないようにするという。
風水ともちょっと違うのだが、この営繕屋さんがクールでなかなかかっこいい。
とはいえ、主人公といえるほどの個性が出てないのがもったいない。
う~ん…そこがいいといえばいいのかな?

| | コメント (0)

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »