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小野不由美 「営繕かるかや怪異譚」

待望の小野不由美の新刊!
ということで期待が高まったわけだが、結論からいうとかなりあっさりとしたホラー小説だった。

叔母から譲り受けた古い家に住む女性。
しかし、閉めたはずの障子が、何度も自然に開いてしまうことに気づく。
次第にノイローゼのようになり、部屋を塗りこめてしまおうとするのだが、その時に「営繕かるかや」という不思議な営繕屋を紹介される。

この小説の面白いところは、幽霊を退治しないというところ。
あくまでも、「共存」もしくは「やり過ごす」という解決をしている。
水を欲しがっているのなら手水場をつくり、歩き回っているのなら道をつくる。
幽霊や怪異を自然のあるがままに受け入れて、なおかつ害が及ばないようにするという。
風水ともちょっと違うのだが、この営繕屋さんがクールでなかなかかっこいい。
とはいえ、主人公といえるほどの個性が出てないのがもったいない。
う~ん…そこがいいといえばいいのかな?

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