« 小松左京「日本沈没」 | トップページ | 「哲子の部屋」 »

「日本のいちばん長い日」

映画化すると聞いて読んでみた。
これは…下手な小説を読むよりも面白い。

太平洋戦争末期、御前会議で日本の首脳陣がポツダム宣言受諾を決断し、玉音放送に至るまでの長い一日を描いたノンフィクション。
ノンフィクションとはいえ、これが書かれた時代のせいか、ちょっと小説っぽい脚色は感じられた。
多分、今だったらこういう脚色は排除されているんじゃないかと。

しかし、ポツダム宣言受諾がそうすんなり受け入れられるわけがないのだが、もう少しでクーデター(というのか?)が起こるところだったというのは知らなかった。
「陛下はだまされている!」とか、利己的な義侠心にかられて、上司を殺害しちゃったり。
またその殺害のしかたがあまりにも残酷…。
戦争では死なずに部下に殺されるなんて、あまりにも浮かばれないよ。

そして、阿南陸相が自決したのは有名は話だが、その現場にギャラリーがいたというのもビックリ。
発見したときには亡くなっていたのだとばかり思っていたけど。
そんな落ち着かない切腹もアリなのか。

いま世間で集団的自衛権がどうたらと騒いでいるが、「戦争を始めるのは簡単だけどやめるのは難しい」ということを肝に銘じておきたい。

|

« 小松左京「日本沈没」 | トップページ | 「哲子の部屋」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 小松左京「日本沈没」 | トップページ | 「哲子の部屋」 »