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宮部みゆき「ソロモンの偽証」

ものすっごい分厚い三冊セット。
連載開始がちょっとびっくりするぐらい昔だった。
どれだけの期間連載していたんだろうか…?

雪の朝、とある中学校で屋上から落ちて死亡した中学生の死体が発見される。
ほとんど登校することのなかった彼は、当初自殺とみられていたのだが、「男子生徒が突き落すのを見た」という告発文が送られてきたことで、事件はまったく違う様相を見せ始める。
ワイドショーなどでも取り上げられ、たちまち事件の渦中となった同級生の女子生徒は、「自分たちで真実を取り戻したい」と、校内裁判を開くことを提案する。

まあまとめてしまえばこれだけの話なんだけど。
わりと初手から展開が見えていたものの、主人公の涼子が非常にすがすがしいキャラクターで、一気に読まされた。
というか、犯人扱いされた同級生が、序盤では道徳心のない生徒っぽかったのに、終盤ではお父さんが怖いだけの中学生になっちゃったのはちょっと疑問だった。
長い連載の間で、彼だけが唯一人格が変貌してしまった感じ。
でも、あとは盤石だったのはさすがというべきか。

気になったのは映画版。
これ、どうやって映画化したのかなあ…。
序盤は事件が多いけど、終盤はほとんど会話だけなので、映画で見せ場をつくるのはなかなか難しそうだ。

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