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鷹見一幸「宇宙軍士官学校」

宇宙人遭遇モノはいろいろあるが、大体遭遇するまでとか、遭遇した瞬間とかがメインになっているのに、遭遇した後から話が始まる珍しいパターンのSF。
だが面白い!

地球人よりも上位に位置する異星人アロイスと遭遇し、「マインドリセット」(地球人は宇宙の中の一つの民族にすぎないという自覚)が芽生えてから15年。
アロイスの要請により、地球の若者たちが士官候補生として召集され「宇宙軍士官学校」が設立されることになる。
メンバーとなった一人、有坂恵一は、厳しい訓練を乗り越えて宇宙軍の士官となり、学校に入学してくるわずか15歳の子供たちを教育することになる。
しかし、学校が始まる間もなく、「粛清者」と呼ばれる侵略者によって地球が危機にさらされ、恵一たちは出撃することに…。

シリーズはまだまだ終わっていないのだが、この先どうなるのか気になる。
アロイスという地球より上位に立つ宇宙人のさらに上位にはケイローンという宇宙人がいるのだが、これらの知的生命体はみな「人間」のかたちをしているのが面白い。
つまり、人間は地球で独自の進化を遂げたわけではなく、これらの上位人種によって生み出されたものだという。
まあ、スター・ウォーズみたいにあんまりてんでんばらばらだと、違う設定のSFになりかねないからなあ。
このシリーズの要はズバリ、「成長する人間だけが生き残る」ということ。
持って生まれた才能がどんなに素晴らしくても、周囲の影響や学習によって成長できない人間には用はないという。
若者たちにはわりとわかりやすいメッセージかもしれない。

粛清者の正体はなんとなく想像しているのだが…あたっているかなあ。

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