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宮部みゆき「ペテロの葬列」

昨年も安定の過疎ブログですが、42冊投稿してました。
週に一冊を目標にしていたので、まあまあそれは達成できたかな。

ということで、新年一冊目。

先にドラマを見てしまったので、インパクトはやや弱かったが、でも面白かった。
しかし不満もあるわけで…。

取材に出かけた帰りのバスで、編集長とともにバスジャックに遭遇した杉村。
バスジャックの犯人は初老の男で、銃で脅して乗客を人質としながらも。巧みな話術で彼らを自分のペースに取り込んでいく。
結局、犯人は警察の突入とともに自殺するのだが、彼が「慰謝料」として人質たちにお金を残したことで、大きな波紋を呼ぶことになる。

こうして原作を読んでみると、ドラマはかなりうまい脚本だったなということがよくわかる。
原作ではかなりさらっとしていた、同僚の真野の存在をかなり増やして、より伏線を効果的にしている。
あと、慰謝料に目がくらんでしまう元人質の心の変化なども、ドラマの方が説得力がある感じに仕上がっていた。

あとネタバレしてしまうと、奥さんの浮気の件。
原作では唐突なだけにインパクトがあったが、ドラマでは少しずつそういう雰囲気をにおわせていて、そこもうまかった。
奥さんは最初から杉村とうまくいかない気がしていたんだよね。
育ちが違うというよりも、人とのかかわり方が違うというか。
杉村はお人よしなだけに、とことんまで周囲の人とかかわってしまい、そこがいいところでもあるんだけど、奥さんは基本的に自分のことしか考えていない。
だから、最後は奥さんに腹が立ったが、なるべくしてなったということだろうな。
次回作が楽しみだわ。

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