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吉野万里子「ロバのサイン会」

こちらは、動物は動物でも、しゃべる動物。
動物視点の短編集なのだった。

「吾輩は猫である」もそうだけど、動物視点はなさそうで結構あるものだが、この本はなんと「蝶」の一人称まであって、徹底している。
蝶にはたしてアインデンティティなんてものがあるのかなんて野暮なことは言いっこなし。

タレントとして活躍する猫や、寿命間近のオウム、テレビ番組で人気が出たロバなど、どれも人間の都合で振り回される動物たちが登場する。
でも、それほど湿っぽくならないのは、動物たちがわりとサバサバしているからだろうな。
ほんのり感動させつつ、うまくまとめている短編集だった。

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