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伊坂幸太郎「火星に住むつもりかい」

う~ん…これは伊坂作品としてはイマイチだったな。
正直設定がひどすぎて辛い。
「1986年」だっけ。あれを思い出す。

治安を守るという名目で、不穏分子の密告や公開処刑がまかり通っている近未来。
全身黒づくめの謎の「正義の味方」が現れて、市民の危機を救うという事件が起きる。
警察はその正体を見極めようと、とある個性的な刑事に捜査をさせるのだが…。

わりといつもそうなんだけど、一応正義が勝ったとしても、社会の構造自体が変わるわけではないんだよね。
というのも、「悪」というのは一人じゃなくて全体だから。
こういう全体主義への憎悪を隠さないというのも伊坂幸太郎の特色なので、ストーリーの面白さいかんにかかわらず、こういった作品も書き続けてほしいなと思う。

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