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梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」

「クロノス・ジョウンター」とは、物質過去射出機と呼ばれる、いわばタイムマシンのようなもの。
これを使えば過去に行くことができるのだが、しかし元の時代に戻ってくることができない。
どういった作用なのか、古い過去に行けばいくほど、戻るときに遠い未来へと行ってしまうのだった。

片思いの相手を事故から救いたい男、ずっとすれ違い続けた母に一目会いに行った男、幼いころに病気でなくなった少年を救うために、特効薬を持って跳んだ女…。
さまざまな事情を抱えて「クロノス・ジョウンター」を使った人々は、その「元の時代に戻れない」という制約の中で、必死にあがこうとする。

正直、どれもハッピーエンドになれるとは思わなかったので、イマイチ読む気がしなかったのだが、ぜんぶハッピーエンドだった。
考えてみれば「怨讐星域」ですらすがすがしい終わり方していたんだから、予想できてしかるべきだったのかも。
ただ、タイムマシン(とは作中では言っていないが)があるのに、まったく話題になっていないという設定に無理がないか?
みんな飛びつくと思うのだが。

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