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朝井まかて「眩」

葛飾北斎の娘、お栄の話。
父である北斎のもとで、ひたすら絵に没入するお栄。
一度は嫁いだものの、絵を描くことを嫌がられて出戻ってからは、女としての幸せではなく、絵師としての生き方を選んだのだが、何かと気遣ってくれる善次郎への思いを自覚してしまってから、ひそかに懊悩するようになる。
そして、どんなに叱っても悪事を繰り返す甥っ子に手を焼き、北斎一家はその尻拭いに奔走させられ、お金のために「富嶽三十六景」を売り出すことに。

やっぱり、わたしのお栄のイメージは、杉浦日向子の「百日紅」なので、そのつもりで読むといろいろと裏切られてがっかりしてしまう。
先入観なしで読めばもっと楽しめるのかもしれないけど。
とにかくこの甥っ子がいちいち足を引っ張るので、腹立たしい。
こいつの話を読んでいるんじゃないんだよ。
お栄の話が読みたいんだよ。
という不満がふつふつと。
善次郎との関係も、「百日紅」では絶対にありえなかったので、なんだか違和感がぬぐえないのだった。

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