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ジャック・ヴァンス「宇宙探偵マグナス・リドルフ」

探偵と銘打っているが、完全にSF短編集。
それもかなりハード目の。

マグナス・リドルフが、自ら巻き込まれたり。依頼されたりした事件を痛快に解決していく。
ただし、事件はミステリ風味だが、解決方法は完全にSFという。
たとえば「とどめの一撃」では、さまざまな宇宙人たちが集う場所で起きた殺人事件の犯人を捜すというものだが、「この惑星の星人は、服装にあった行動しかとることができない。よって無実」とか、とにかく地球の価値観では測れないような方法で解決していく。
でも、これって実はけっこう示唆に富んでいるなと。
マグナス・リドルフは、その星の風習や生活を知るべきだということを何度も強調しているんだよね。
つまり、それぞれの価値観で善悪を判断することの危険性を指摘しているというわけで。

世界の正義が揺らいでいるいま、こういう考え方が必要なんじゃないかなあ。

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