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加納朋子「我ら荒野の七重奏」

いやー面白かった。
「七人の敵がいる」の続編にあたるのだが、吹奏楽あるあるにあふれていて、元吹奏楽部員としては笑うしかない。

息子の陽介が公立中学校の吹奏楽部に入部。
母親の陽子は、吹奏楽部員の親としてやるべきことがあまりにもたくさんあることに驚愕する。
定期演奏会の会場を取るために、二日前から交代で並ばなければならず、他にも生徒たちの引率やら何やら、陽子には理解しがたいことばかり。
だが、部活動に熱中する息子のために、できる限り協力したいと思うのだが…。

吹奏楽コンクールは、テレビ番組とかでも取り上げられてメジャーになっているので、これが出てくるのはわかるのだが、すごいのはアンサンブルコンテスト(アンコン)がかなりクローズアップされていること。
確かに、団体としてはパッとしない学校で、唯一全国大会に行けるチャンスがあるのはアンコンだからなあ。
でももちろん、アンコンにも選抜があって、上手い組といまいち組ができたりするあたりなんかもリアル。

あと、途中で顧問が交代になって、部活の指導方針が変わるというのも、心当たりがありすぎる…。
近所から騒音で苦情がきて、窓を閉め切って練習して、熱中症で倒れたりとか。

演奏会はうちの学校のときは体育館だったので、会場取りの経験はないが、準備がほとんど親がかりというのはそのまんま。
よく考えると、親がいないと部活動が成り立たないって、すごいよな…。
親には感謝せねば。

陽介が担当している楽器がファゴットだったので、ダブルリードあるあるもあって面白かった。
そうそう、リードを買いに行くには、得体のしれない雑居ビルの中のJDR(日本ダブルリード協会)つーところに行かないといけなかった。
そして、帰りにこっそり駅ビルでソフトクリームを食べるのが、ダブルリードパートの伝統だったのだよな。
懐かしい。

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