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アンデシュ・ルースルンド「熊と踊れ」

「虎狼」と同じく、こちらも悲惨な結末しか想像できなかったので、よっぽど途中で読むのをやめようかと思ったのだが、なんとか最後まで読破した。
なんで悲惨な結末と思ったかというと、これが実話をもとにしているから。
主人公たちに感情移入しても、実話ということは事件として報道されたということなので、どう転んでもハッピーエンドはあり得ないのだった。

父親のDVを目の当りにしたというトラウマを持つ三兄弟。
強さが何よりも重要だと考える父親を嫌悪しながらも、同じ道をたどってゆく長男のレオ、母がDVを受けるきっかけをつくったのが自分ではないかと悩み続ける次男のフェリックス、そしてただ兄たちに認められたい一心でついていく三男のヴィンセント。そして三兄弟と行動を共にする幼馴染のヤスペル。
彼らは、偶然発見した軍隊の武器を手に入れることに成功し、それを使って大胆な銀行強盗計画を立てる。
最初はうまくいくのだが、次第に兄弟の間に亀裂が入り…。

実話では、三兄弟ではなく四兄弟で、強盗に加わらなかった末っ子が執筆協力をして書き上げたらしい。
特に長男レオの心情が真に迫っていたので、逆にこれが小説ではなくてノンフィクションとして書かれたらここまで完成度は高くなかったんじゃないかという気がする。
こちらも想像していたほどサイアクな終わり方ではなかったけれど、救いがないという意味ではあまり変わりない。
疲れているときには読めないわ。

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