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サンキュータツオ「ヘンな論文」

世の中にはいろんなことを調べている学者がいるんだなあ。

何というか、好奇心というのはどんなところからでも生まれるんだね。
ここではサンキュータツオが見つけたヘンな論文が集められているんだけど、一番興味深かったのは、女子高が共学化すると女子生徒はどのように変化するのかという論文。
女子は女子だけだとたくましく、リーダーシップもとれる人材が育っていくのに、共学化するとそういう役割は男子に譲ってしまうんだな。
何というか、社会的な制度というよりも、女性に刻み込まれた性的役割という呪縛の恐ろしさを痛感した。
女の総理大臣が生まれるのを、わたしが生きているうちに見られるかなあ。

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河崎秋子「颶風の王」

ほおお…こういう話を女性が書くというのはなかなか。
頼もしいというか何というか。

貧しい生活を抜け出して北海道へと旅立とうとする捨造
彼には気がふれてしまっている母親がいた。
すでに会話もおぼつかないと思っていた母親から送られた手紙には、自分が母親のおなかにいたときの衝撃的な出来事が綴られていた。
それが、彼の血筋と馬との因縁の始まりだった…。
まあ母親の話が正直凄絶。
ネタバレしてしまうと、雪の中に愛馬とともに埋もれてしまった母親は生きるために、馬を殺して食べて、その腹を割いてその中に入って生きながらえたという。
前に湯布院にいったときに馬車に乗ったんだけど、馬の目を真正面から見ちゃいけないと注意されたのを思い出した。
いくら馴らされていても、動物は動物なんだよな。

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パトリック・ロスファス「風の名前」

新年一冊目はこちらのファンタジー。

とある料亭の主人コート。
だが彼はかつて「王殺し」と呼ばれた魔術師クォートだった。
彼のもとに紀伝家が現れ、コートはかつでクォートだった自分の過去を語り始める…。

とりあえず今5巻まで出ているんだが、これ1巻だけでやめてしまった人もいるだろうなあ。
序盤の話の前置きが長くて、意味が不明なので面白さがわかりにくい。
2巻からクォートの冒険が本格的に始まるところから俄然面白くなってくるんだけど。
ただ、こういうファンタジーにつきものの「女とのいざこざ」がなあ。
ファムファタル的な少女が現れるんだけど、こいつに結構振り回されるクォートに限りなく不安が…。
そして5巻まで来てもまだ全然序章だという。
全然本題に入る前だから、これからどうなるのか…。
早く続きを出して欲しいわ。

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