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栗原康「村に火をつけ、白痴になれ」

意外な発見だが、「白痴」って一発変換できないようになっているんだな。
やっぱり差別語だからか…。

この本は、関東大震災後に大杉栄とともに殺された伊藤野枝の伝記。
なんというか、文体が軽い。軽すぎる!
そこが伊藤野枝の自由さ加減とあいまって面白いんだが。

それにしても、この時代にあって伊藤野枝の生き様はすさまじい。
とにかく自分の欲求のままに生きている。
好きじゃない相手と結婚したら逃げ出すし、好きになったら相手に恋人がいようが奪い取るし。
だが、伊藤野枝のいいところは、自分だけではなく他人の欲求も認めるというところ。
要するに、みんながみんな自由にやって、自由になることをゆるしあえば、だれも苦しんだりすることはない、ということ。
まあ最低限の秩序は必要だと思うが、言っていることは決して間違っていない。
でも結局、それが危険思想として目をつけられて、甘粕に虐殺さrてしまう。

私はずっと誤解していたんだけど、大杉栄と伊藤野枝は拷問を受けて殺されたのだと思ってた。
でも、甘粕の証言によると、不意をついて甘粕に首を絞められて死んだらしい。
あー生々しすぎる…。
というか、悪人は甘粕の方じゃんね。どう見ても。
でも本人は正義のためと思っているんだろうなあ。
これが「正義」の恐ろしいところだよ。

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